【シンポジウムレポート】次世代パワエレで太陽光発電を最適化!
2018/06/27
太陽光発電システムのポテンシャルを最大限に引き出す、いま注目のソリューション「次世代パワエレ」。ソーラージャーナルは2018年4月26日、日本初となる事業者向け次世代パワエレシンポジウムを開催した。次世代パワエレが切り拓く、PVビジネスの新たなる地平とは?
MLPE/SLPEの
パイオニア企業が一堂に
次世代パワエレとは、太陽光発電システムの最適化をモジュールレベルで実現するMLPE(モジュールレベルパワーエレクトロニクス)と、ストリングレベルで実現するSLPE(ストリングレベルパワーエレクトロニクス)の総称。従来型のモジュールとパワコンだけでは得られなかった、様々なメリットをもたらしてくれる革新的ソリューションだ。
本シンポジウム(主催:ソーラージャーナル)は、次世代パワエレのパイオニア企業4社(ソーラーエッジテクノロジージャパン、アンプトジャパン、ニプロン、タイゴエナジー)から講師を招き、パワーエレクトロニクスの最新状況を明らかにした。それぞれの講演とともに、4社によるパネルディスカッションもあり、ビジネスに直結する内容となった。
基調講演には、日本における次世代パワエレの第一人者、稲葉道彦氏(東芝エネルギーシステム株式会社 エネルギーアグリゲーション統括部)が登壇。エンディングでは、産総研の近藤道雄氏(産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所)が、太陽光発電システムの将来像を描き出した。
会場となったメルパルク東京(港区)には、EPC、メーカー、販売・施工会社などPV関連事業者120人超が全国から参集。休憩中やシンポジウム後のネットワーキングディナー(懇談会)でも情報交換やビジネスマッチングが活発に繰り広げられ、活気あふれる一日となった。
講演テーマ・講演者は、次の通り──
①基調講演「Module Level Power Electronics(MLPE), String LPE の勧め」
東芝エネルギーシステムズ株式会社 エネルギーアグリゲーション統括部 技術エキスパート 稲葉道彦氏
②「ソーラーエッジDC最適化パワーコンディショナ・ソリューション」
ソーラーエッジテクノロジージャパン株式会社 アシスタントディレクター・テクニカルマーケティング 永沢健氏
③「DCパワエレ技術による太陽光発電所の最適化とリパワリング」
アンプトジャパン日本支社長 近藤茂樹氏
④「PVマキシマイザーが描く太陽光発電の未来」
株式会社ニプロン 本部営業部 次長 GPプロジェクトリーダー 鈴木利宏氏
⑤「Flex MLPE(フレックス モジュールレベルパワーエレクトロニクス)」
Tigo Energy Inc. CEO ツヴィ・アロン氏
⑥「太陽光発電システムにおける これからのキーテクノロジーとしてのパワーエレクトロニクス」
産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所 上席イノベーションコーディネータ 近藤道雄氏
以下、各講演の内容をダイジェストでお届け!