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太陽光マーケットで生き残るには? 電源メーカーが語る”生存戦略”

FIT価格低下の影響を受け、太陽光施工企業の倒産や、投資目的企業の撤退が相次いでいる。厳しい環境のなか、市場で生き残っていくにはどうすべきか? 電源メーカーの株式会社ニプロン・鈴木利宏氏に、今後の戦略を伺った。

「壊れない電源」をキーワードに
ニッチな市場を攻める

日本の太陽光発電市場は、投資目的の企業が撤退し、本気で事業を続けようとする企業が増えてきました。市場の本来あるべき姿への過渡期です。難しい局面ではありますが、長期的に市場に残れる1社になりたいと思います。

当社はブルーオーシャン戦略で、ニッチな市場を攻めていくつもりです。当社は「壊れない電源」をキーワードにスイッチング電源を開発・製造・販売し、直流電源を使ったソリューションを自分たちで考えて出しています。

例えば、連系容量を抑制しつつ発電量を増やす蓄電システム「PV eXpander」があります。太陽光発電の余剰電力を蓄電して、夕方や夜間にも売電できますし、自家消費用途で工場などの動力源としても有効活用できます。

最終的な目標は
直流グリッド

当社の最終目標は直流グリッドです。太陽光発電や蓄電池、コンピュータやLED電灯など多くの機器は本質的に直流で動作しますので、直流のまま繋ぐ方が高効率。

直流給電ができるようになれば、当社の昇圧DC-DCコンバータ「PVマキシマイザー」も太陽光発電から直流グリッドへの給電制御を行うパワコンのような役割として機能します。

直流で動く市販の製品はまだ少なく、もっと増えれば電力インフラは大きく変わるでしょう。

プロフィール

株式会社ニプロン
本部営業部次長 GPプロジェクトリーダー

鈴木利宏氏


取材・文/廣町公則、大根田康介

SOLAR JOURNAL vol.25(2018年春号)より転載

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