YKK AP「ゼロ円ソーラー」提案、ハウステンボスや東電子会社と連携
2018/09/27
YKK APは、新築住宅物件の施主が「初期費用ゼロで太陽光を設置」できるプランの提案を開始する。ハウステンボスと、東電子会社のTEPCOホームテックと連携し、2種類の異なるプランを用意することで、工務店が施主へと提案しやすいスキームを構築した。
PPAとリースの
2種類を提案
YKK APが、“初期費用ゼロの太陽光発電システム設置モデル”の提案を10月1日から開始する。
新モデルを提供するのは、ハウステンボス株式会社と、東京電力子会社のTEPCOホームテック株式会社。YKK APはこれら2社と共同し、工務店に対して「ゼロ円ソーラー」を提案する。新築物件の施主は、初期費用を負担することなく、太陽光発電を導入できる。
ハウステンボスとTEPCOホームテックは、それぞれ契約形態の異なるゼロ円ソーラーを展開している。
ハウステンボスは、「ハウステンボスHOME太陽光でんき」の名称で、PPA(Power Purchase Agreement、電力購入契約)型サービスを提供。新築物件の施主は、初期費用なしで太陽光発電を設置し、その売電収入はハウステンボスが受け取る。10年の契約期間終了後、太陽光発電の設備は、施主に無償譲渡される。
一方のTEPCOホームテックのサービスは、「ソーラーエネカリ」というリース型だ。施主とTEPCOソーラーテックがリース契約を結び、初期費用なしで太陽光発電を設置。施主はリース料金を支払うが、売電収入を得ることができる。こちらも、10年のリース契約期間が満了すると、太陽光発電設備は施主へと無償譲渡される。
提案モデルの契約形態(出典:YKK AP)
YKK APは、双方のサービスを工務店に提案する。2種類の異なるサービスを用意することで、工務店が施主へと提案しやすいスキームを構築した。
なおYKK APでは、断熱性能を高めて空調の省エネに貢献する「APW樹脂窓シリーズ」などをラインナップしている。こうしたエコな住宅設備に加えて、今回のゼロ円ソーラー提案などを推進することで、再エネの普及を啓発していくという。