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質問!再エネって、今どうなってます?【小水力発電編】

FITの見直しにより太陽光発電の普及は落ち着きをみせつつある。「ネクスト再エネ?」と有識者に聞くと、「バイオマス」と答える人が非常に増えている。その他の再エネってどうなっているの?第3回目は小水力発電編。

既存設備の改良が先行
低落差・小型が導入増へ

FIT以降に導入された中小水力発電はあわせて140MWだ。既設発電所を改良しFIT対象設備とした案件が多く、新規設備はこれからだ。政府は中小水力発電の潜在導入量について、600〜700 kW規模で全国2万7000ヶ所に計18GWあると試算している。その10分の1が実現したとしてもかなりの導入量となる。また農業用水など低落差の導入箇所はさらに全国1万ヶ所あるという。

全国小水力利用推進協議会は、「中小水力発電は40年、50年間は稼働する。投資コスト次第ではFITによる売電事業だと数百kW級の発電所では10年程度の期間で減価償却が可能になる」と語る。

小水力発電は今後、低落差の小型が各地で数多く出てくる見通しという。そのため、低落差・小流量地点に適用できる水車で、羽根の形状による水切り音の軽減、スクリューの長さの最適化、全体コストの削減を進めることが重要となる。

 


全国小水力利用推進協議会
事務局長 中島 大氏


文/南野 彰

※『SOLAR JOURNAL』vol.17 より転載

 

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