三井化学が診断サイトを開設。最短3分で発電収支の予測が可能に!
2021/09/09
大手総合化学メーカーの三井化学が、最短3分で発電収支を予測できる「太陽光発電オンライン診断システム」をオープンした。
「利便性」と「迅速性」が最大のメリット
大手総合化学メーカーの三井化学が、8月2日、中小規模(約10kW~2MW)の太陽光発電事業者(12ヵ月の売電実績のある発電所)向けに、適切な発電量を予測できる専用ウェブサイト「太陽光発電オンライン診断システム」をオープンした。事前登録を済ませれば、最短3分で診断結果を得られるという。
今回オープンした専用サイトの最大のメリットは、ユーザー自身が情報を入力すれば、最短3分で診断結果を入手できる「利便性」と「迅速性」だ。これまで発電収支の予測手段を持たなかった中小規模の太陽光発電事業者にとって、すぐにでも試してみたいサービスだろう。
サービスの3つの特徴
本サービスの特徴は、①これまで発電収支の予測手段がなかった中小規模の太陽光発電事業者向け、②事業者がウェブサイトに自ら情報入力すると最短3分で診断書を発行、③正確な気象データに基づき人工知能(AI)が高い確度で診断ーーの三つ。同社はウェブサイト開設に先立ち、2021年4月から診断を始め、すでに100件の実績があるという。
三井化学は1980年代から世界中で太陽光パネル用封止材を提供。屋外で生じる太陽光パネルの故障や不具合の原因を把握しているとともに、発電所開発での留意点やメンテナンスなどでノウハウを持つ。
計画中や建設中、完工間近、稼働中といった様々な段階の発電所を保有する顧客のほか、発電所の購入を検討する顧客などを対象に「太陽光発電所の診断サービス」を提供。2021年1月末時点で、約1100ヶ所の発電所(累計5GW)の診断報告書を作成した実績も兼ね備えている。
このサービスのユーザーが増えることで、中小規模の太陽光発電施設に対するニーズの高まり、ひいては太陽光発電マーケット全体の規模拡大への期待が高まりそうだ。
※診断対象となるのは、12ヵ月の売電実績がある発電所になります。