編集部からのお知らせ

<アップル>再生可能エネルギーのみで全世界のビジネスをカバーする!?

温室効果ガスの削減目標に向けて、企業が様々な努力をしている。アップルでは再生可能エネルギーだけで全世界のビジネスをカバーするプロジェクトが進行中だ。

メイン画像:アップルが新設する「ソーラーファーム California Flats」。新社屋「アップル・パーク」の屋上に設置した太陽光パネルと併せて、本社屋に電力を供給している。©Apple

California Flats solar farm

再生可能エネルギーだけで全世界のビジネスをカバーするプロジェクトがアップルで進行中だ。今年3月、同社は世界中の製造パートナー110社以上が、アップル製品の製造に使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替えていくことを発表した。これが実現すれば、8GWのクリーンエネルギーが調達され、年間1500万トンの温室効果ガス削減につながる。同社は、自社で消費する電力については再生可能エネルギーで賄っており、企業活動に限ればすでにカーボンニュートラルを達成している。

しかし、スマートフォンやタブレットの製造工程で最も電力を消費するのは、実は半導体とディスプレイだ。そのため、同社は昨年7月、2030年までに製品ライフサイクルを含む全ての事業において、カーボンニュートラルを目指すことを表明していた。今後は、再生可能エネルギーの経験が乏しいサプライヤーに対して、導入のアドバイスを行いながら、切り替えを求めていく。

また同社の本拠地があるカリフォルニア州では、「California Flats」という米国最大級の蓄電施設の建設が進む。再生可能エネルギーを安定的に供給するためだ。同社がカリフォルニア州で使うエネルギーの全量を生み出す130MW相当のソーラーファームに対応しており、日中の余剰電力を貯めておき、必要な時に使える仕組みとなっている。


文:守隨亨延

SOLAR JOURNAL vol.38(2021年夏号)より転載

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 10kW未満の住宅用・事業用太陽光発電の屋根設置 10月から買い取り価格を大幅に引き上げ...
  2. 【参加受付中!】2025年4月22日(火)「第33回PVビジネスセミナー」
  3. 中国産の黒鉛電極に「反ダンピング課税」暫定適用、調査期間を3ヶ月延長...
  4. 【インタビュー】AIKO SOLAR 躍進の秘密に迫る! 日本人CTOが挑んだこととは?...
  5. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
  6. 青森県再エネ共生税・共生条例が県議会で可決、ゾーニングと課税を組み合わせた都道府県条例は全国初 ...
  7. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  8. 【2025年度の新制度①】早期連系追加対策・初期投資支援・省エネ基準適合義務化を徹底解説...
  9. 環境省地球温暖化対策事業室に聞く! 脱炭素化の課題とその乗り越え方
  10. 【FIPの進化形】時代はFIP移行+蓄電池へ! 新たなビジネスモデルを探る《FIP転》...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.52 | ¥0
2025/1/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ