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知ってた? 日本の風力発電コストは世界の1.6倍!

再生可能エネルギーの主力として揺るぎない役割を担っている風力発電。 日本では、いまだコスト競争力のある電源とはなっていないが、そのポテンシャルは計り知れない。国内での導入量を増やし広大な世界市場に乗り出すためには何が必要なのか。

発電コストは世界の1.6倍
O&M市場の育成も必要

経産省は8月・9月、「風力発電競争力強化研究会」を開催し、このほど報告書をとりまとめた。同研究会は、日本を代表する学識経験者ら6名を招いて開かれたもので、風力発電産業の発展に向けた業界の取組みや、政府の政策的措置などについて検討を行った(委員長:足利工業大学理事長・牛山泉氏)。

日本の風力には、環境アセスメント・地元調整・系統制約など開発段階の課題や、導入・調達規模が小さいこと、メンテナンス体制が確立されていないことなど様々な課題があり、発電コストは世界の1.6倍と極めて高い。

世界では、1980年代から、市場の拡大に伴うコスト削減効果(量産効果、サプライチェーンの最適化・効率化等)により、発電コストは大幅に低減してきた。

一方、日本では、風力発電導入量が少ないことから量産効果を発揮できず、海外メーカーからの調達についても、価格交渉力を発揮できない状況が続いている。

また欧米では、風車メーカーとサードパーティーがO&M市場で競争することで、高い稼働率と運営・メンテナンスコストの低減を両立しているが、日本にはO&M市場自体が育っていない。

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