電気料金はもっと自由になれる。カスタマイズ自在の「くみたてプラン」新登場!
2023/11/24
需要家の電気の使い方や市場価格の動向などに合わせて、固定単価と市場連動を自由にカスタマイズできる電気料金「くみたてプラン」が登場。同プランを開発したグローバルエンジニアリング事業推進室の戸島一輝氏に話を聞いた。
固定単価と市場連動
“いいとこどり”の電気料金
電気の市場価格は、需要が少ない春や秋の中間期には低くなりやすい。しかし、ひとたび需要がひっ迫すると、最大200円/kWhにまで高騰するリスクもはらんでいる。市場連動タイプの電気料金を契約した需要家が、電気料金の高騰に直面したというニュースも記憶に新しい。
その一方で、一般的な固定単価タイプの電気料金には直接的には市場価格が反映されない。市場高騰のリスクがない反面、需要が少ない時期に、太陽光発電などの再エネが余剰となり、市場価格が下がっても電気料金には反映されず、需要家は低い市場価格によるメリットを受けにくい。
そこで、全国で小売電気事業を展開するグローバルエンジニアリング(福岡市)は今秋、両タイプのメリットを活かした電気料金プランを新たに開発した。新料金「くみたてプラン」では、需要家は市場価格や自社の電気需要の見通しに合わせて、固定単価と市場連動のどちらかを1ヶ月単位で自由に選択できる。
電気の使い方に合わせてアレンジ
顧客と一緒に電気料金を組み立て
「春や秋の市場価格が低い月を市場連動、夏や冬の市場高騰リスクが高い月を固定単価にしたり、12ヶ月すべてを固定単価にしたりするなど、お客さまの要望に合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。重要なことは、お客さまの電気の使い方に合った電気料金にアレンジすることです」と話すのは、同プランを開発した事業推進室の戸島一輝氏だ。
「電気料金のカスタマイズにあたっては、まず、市場価格と関連が深い燃料価格の現状や見通しをしっかりとご説明します。次に、電気の使用パターンに直結する事業計画などをお伺いし、どのような電気料金が最適なのかをお客さまと一緒に組み立てていきます」。
「くみたてプラン」の特長は、市場連動と固定単価の料金タイプを切り替える回数や、各タイプの契約月数に制限を設けていない点だ。顧客は、市場の動向や自社の電気の使用パターンなどに合わせて、何度でも柔軟にカスタマイズできる。「お客さま第一の考えに立って開発したプランです」と戸島氏は胸を張る。
「マーケットイン型」の電気料金
PPAとの併用も可能
「近年、小売電気事業のビジネス環境が充実してきたことで、事業者の工夫によって、お客さまの視点に立ったマーケットイン型の電気料金を提供できるようになりました。自社で電気の需給管理や請求処理などを行っている当社だからこそ、お客さま各社に合ったオーダーメイド型の電気料金を提供したいと考えました」と、戸島氏は開発の背景を語る。
「くみたてプラン」は、全エリアで、特別高圧・高圧の需要家を対象として今年12月から提供する。オンサイトPPAやオフサイトPPAとの併用も可能だ。電気の使用量の多い産業用需要家などから、複数の問い合わせがあっているという。供給する電力量には上限が設けられているため、申し込みは先着順となっている。
「電気料金単価のお見積や供給開始時期など、まずはお気軽にお問い合わせください。お客さまそれぞれのニーズに合わせた電気料金をご提案します」(戸島氏)。今後は、自家用発電機を使用している需要家がメリットを得られるプランや、使用電力量のうち一定量までを固定単価とする安定的なプランなども検討中だという。同社の斬新なサービスに注目だ。
話を聞いた人
戸島氏は市場価格や燃料価格の最新動向の分析や電源の取引、収支の管理など幅広い業務を担当している。(筆者撮影)
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取材・文:山下幸恵(office SOTO)
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