【工場脱炭素の進め方②】最適解を導く統合力でエネルギー戦略を具現化:ホールアースエナジー(WEE)
2026/05/13
月星製作所の太陽光プロジェクトにおいて、評価されたのは設備だけではなかった。脱炭素目標に対して、どの施策がどこまで寄与するのか──その全体像を描き、実行可能な形に落とし込んだところにポイントがある。ホールアースエナジー(WEE)は、Aiko Energy(アイコエナジー)、thingnario(シングナリオ)と連携し、個別技術を束ねながら一つの解を提示した。
課題起点で構築する
エネルギーソリューション
月星製作所の太陽光プロジェクトは、脱炭素目標の達成に向けた最適解を追求する取り組みだった。この中で、ホールアースエナジー(WEE)は全体設計を担う立場として、Aiko Solar(アイコソーラー)、thingnario(シングナリオ)の2社と連携し、三社一体のソリューションを構築している。
ホールアースエナジーが提示したのは、単なるシステムの提案ではない。脱炭素対応、電気代高騰、BCP対策という複数の経営課題を同時に解く、統合的なエネルギーソリューションだった。設備仕様や価格ではなく、「目標にどこまで近づけるか」という観点で提案を構築した点に特徴がある。
太陽光業界では、メーカー、商社、施工会社が分業する構造が一般的であり、最終的な構成の判断はユーザー企業側に委ねられることが多い。これに対しWEEは、特定の製品や施工を担うプレーヤーではなく、全体をコーディネートする立場にある。パネルを販売する商社でも、施工を担うEPCでもない。顧客企業の課題に対し、どの技術や製品をどのように組み合わせるべきかを判断し、最適な構成を提示する。
経営指標と目標達成率で
投資価値を可視化
ホールアースエナジーは工場の脱炭素化に向けたトータルソリューションを提供する
このスタンスは提案内容にも明確に表れている。冒頭に置かれたのは機器仕様や価格ではなく、月星製作所の経営課題と脱炭素目標の整理だった。そのうえで、太陽光の追加導入がどのように寄与するかを定量的に示している。
具体的には、年間発電量約101万kWh、電力自給率10.73%、自家消費率87.17%、CO₂削減量443トン、投資回収期間3.41年といった数値を提示。IRRやLCOEなどの指標を用い、投資としての妥当性も説明した。
さらに特徴的なのは、導入規模を設備容量ではなく目標達成率で捉えている点だ。2030年のCO₂削減目標約1,226トンに対し、既設設備と合わせて約1,180トンの削減が可能と整理し、残余についても他施策との組み合わせで到達可能とした。設備単体ではなく、複数施策を組み合わせて目標達成の現実性を示す構成が、提案全体の説得力を高めている。

顧客ニーズに寄り添う
長期伴走型の提案
ホールアースエナジーの提案は、北陸特有の条件を前提に組み立てられている。同社は石川県白山市を拠点とし、地域の気候やインフラ事情を踏まえたエネルギー課題に向き合ってきた。そこで培ったノウハウが、月星製作所の課題解決にも活かされているのだ。
同社はまず、共同提案者として、太陽光パネルメーカーの Aiko Solarと、遠隔監視システムのシングナリオを選定した。限られた設置面積や北陸特有の気象条件の中で発電量を最大化するためには、 Aiko Solarのパネルが最適だった。同時に、既設設備との混在環境において安定運用を実現する上で、シングナリオの統合監視システムに勝るものはないと判断した。
つまり今回の構成は、単に性能の高い機器を選んだ結果ではない。発電効率の最大化(Aiko Solar)と運用の統合性(シングナリオ)を組み合わせることで、初めて成立する最適解として導き出されているのである。
同社の提案は、今回の導入にとどまらない。そこには太陽光の追加導入やソーラーカーポート、蓄電池を含めた将来構想まで組み込まれていた。導入後も運用データを基に改善を続けることで、脱炭素ロードマップの履行とエネルギーコストの削減、BCPの最適化を図る長期伴走型のモデルである。顧客の抱える課題に対し、実行可能な道筋を描き続けるところにこそ、WEEならではの強みがある。
問い合わせ
〒920-2103 石川県白山市小柳町ろ121-1
TEL 080-4254-7811(平日 9:00 -17:00 / 営業担当:中嶋)
問い合わせ先(ホールアースエナジー公式サイト):https://whole-earth-energy.jp/contact
取材・文/廣町公則
SOLAR JOURNAL 脱炭素号(2026年夏)より転載
Sponsored by ホールアースエナジー株式会社








