政策・マーケット

養殖マグロで発電!? 小学生のエネルギー戦略が凄い!

「養殖マグロ発電」から「宇宙発電」まで、その発想は大人の想像を超えている。小学生たちによる「未来のエネルギー戦略発表会」が日本科学未来館(東京都)で開催された。子供たちのアイデアが日本のエネルギー政策を動かす日も、そう遠くないかも!?

グリーンパワーキッズクラブ
未来のエネルギー戦略発表会

養殖マグロの身体に発電機と蓄電池を取り付けて、一生泳ぎ続けるマグロの習性を電気に変えようという提案をしてくれたのは、東京都の小学5年生・望月柾寿くん。そんなユニークなアイデアがたくさん飛び出したのが、2月19日に行われた「グリーンパワーキッズクラブ 未来のエネルギー戦略発表会」だ。

グリーンパワーキッズクラブは、経済産業省資源エネルギー庁が中心となって進めている官民連携による再生可能エネルギー普及啓発活動「GREEN POWER(グリーンパワー) プロジェクト」の一環。次世代を担う子供たちに未来のエネルギーについて考えてもらうための連続ワークショップで、2016年度は全国4地域の科学館等を拠点に行われた(東京都「日本科学未来館」、兵庫県「バンドー神戸青少年科学館」、徳島県「川口ダム自然エネルギーミュージアム」、沖縄県「沖縄科学技術大学院大学」)。

これまで地域ごとに、勉強会やディスカッション、発電所や研究施設の見学をし、最新の発電方法や再生可能エネルギーについて学んできた。この日の発表会は同ワークショップの最終回となるもので、いわば集大成の場。各地域の小学4年生~6年生の子供たち43名が一堂に集い、資源エネルギー庁再生可能エネルギー推進室長の嶋村英治氏を前に、それぞれが考えるエネルギー戦略をプレゼンした。

ゴミ箱発電、ボール発電…
僕たちは再エネで生きていく

ご両親が見守るなか、緊張の面持ちで発表する子供たちだが、その内容は個性に富んだ面白いものばかり。はじめに発表した沖縄チームの子供たちは、「再生可能エネルギーで生きていける島」をコンセプトに、毎日の生活を通して浮かんできたアイデアを新しい発電グッズに結びつけた。

嘉手納知勇くん(5年生)は、「ゴミ箱発電」を考案。ゴミ箱の中に取り付けたプロペラが、ゴミが落ちる時に回転して電気を生むというスグレものだ。中原唯大郎くん(5年生)が考えたのは、スポーツの運動エネルギーを電気エネルギーに変換する「ボール発電」。振動発電装置を組み込んだバレーボールやバスケットボールの開発を、スポーツメーカーに呼び掛けた。

使用電力の80%再エネなら
電気代が半額になる!?

東京チームの子供たちも、それぞれに自由な発想でエネルギー戦略を立案した。森林恭誠くん(5年生)は、東日本大震災の教訓を踏まえて「災害時に快適な避難所に早変わりする学校」の必要性を訴えた。太陽光や風力の利用はもちろん、「給食室の湯気」による発電など、捨てられている未利用エネルギーにも着目していくべきだとした。

「50年後に日本のエネルギー自給率は64%ぐらいになっている」と予言してくれたのは、酒井百法くん(5年生)。ただし、それを実現するためには「1日に80%以上、再生可能エネルギーを使ったら電気代を半額にする」などの大胆なインセンティブが必要だという。

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