政策・マーケット

千葉県白井市で災害時のキャンピングカー優先貸出し協定締結へ

キャンピングカーレンタル大手のキャンピングカー株式会社は、12月13日、千葉県白井市と地域の防災に関する協定を結んだ。災害時に、同社が所有する太陽光発電を搭載したキャンピングカーを優先的に貸し出すという。生活インフラとしての、キャンピングカーの新たな活用が始まる。

キャンピングカー貸出し
千葉県白井市と防災支援協定

12月6日、キャンピングカーレンタルサービスを全国で展開するキャンピングカー株式会社(東京都千代田区)は、災害時のキャンピングカーの優先貸出し等について、千葉県白井市と防災支援協定を結ぶと発表した。

これは白井市で災害が発生した際、同社が所有する災害用トイレや太陽光発電を搭載したキャンピングカーを優先的に貸し出すものだ。災害などの緊急時に、白井市が同社にキャンピングカーなどのレンタルを要請し、速やかに指定の場所へキャンピングカーを配備するという。

白井市は、羽田空港と成田空港を結ぶ北総鉄道の沿線にあり、都内へのアクセスもよい。2019年9月に大きな被害をもたらした台風15号では、白井市内でも家屋の被害や倒木などが確認されており、市では防災対策を進めている。



災害時、自治体のEV活用
国がアクションプラン提示

キャンピングカー株式会社はこれまでにも、2018年の西日本豪雨災害での車両レンタルサービスや防災アプリ等の開発を手掛けており、防災事業に力を入れている。

同社が災害時に派遣するキャンピングカーには、太陽光発電設備や蓄電設備、最大で7名が就寝できるベッドなどが搭載されている。さらに、コンセントやUSBソケット、エンジンを切っても使用できる暖房設備なども備えられている。

同社は全国16ヶ所で営業所を展開しており、そのネットワーク基盤を活かし、今後も自治体との連携を進めていく予定だという。

近年増え続ける自然災害に対し、生活インフラである電気の確保手段として、電気自動車が大きく注目されている。11月29日、経済産業省が電動車活用社会推進協議会においてとりまとめた、「災害時における電動車の活用促進に向けたアクションプラン案」においても、自治体の防災計画等に、電力供給機能を持つ電気自動車などの活用を反映させるよう呼び掛けている。

単なる移動手段にとどまらない、多くの活用用途を備えたキャンピングカーに期待が寄せられている。

DATA

キャンピングカー株式会社
「災害時における電動車の活用促進に向けたアクションプラン案」


文/山下幸恵

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