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アンフィニの福島プライド 3Rの仕組みと新商品とは

今年7月より福島に国内最大級の結晶系モジュール製造工場をスタートさせたアンフィニ。福島工場を牽引するのは「福島プライド」だという同社常務取締役・小寺直人氏に、工場の現状やアンフィニの取り組み、そして今後の戦略について聞いた。

この人たちと手を組みたい
信頼と自信の「福島プライド」

「最新設備と管理体制、社員教育がしっかり噛み合ってこその“福島プライド”」という小寺氏。福島プライドについて、同社が誇る高品質なモジュールだけを指す言葉ではないことを強調するのは、福島工場への信頼と自信、未来への確信があるからだ。「何をつくるか、どこでつくるかの前に、この人たちと手を組みたいという想いが生まれました。最新の設備があっても人がいなければどうしようもない。幸い、福島工場では採用した福島の65名が1人も辞めることなく工場を支え、率先して管理体制を構築してくれました」。

実際、7月の竣工式以降、機器の初期設定に伴う微調整やトラブルが発生し、ならし運転として想定していた以上の業務が発生したが、社員同志の強固な組織力のおかげで無事に解決、出荷前不良率も1%未満に抑えることに成功した。10月からの本格稼働にも結びつけ、国内外からの受注案件の生産を納期に従い順調に進めたことにより、11月からは増産も含めた安定稼働へとシフトしている。

「まさにメイドイン福島。お客様に喜んでいただける製品、安心していただける製品を安定的に生産し続けるために必要なものが、“福島プライド”なんです」(小寺氏)。

世界で最も厳しい
ドイツの検査機を導入

「FIT改正後、EPCコストの見直しやO&Mの強化が産業用ではキーポイント。いかにイニシャルコストを下げ、いかに長期安定稼働させるかが重要です。我々は検査機器においても世界で最も厳しいドイツの検査機器を導入し、通常の工場では1回しか行わない目視検査を2回実施することで高い品質を担保しています。福島工場では設置前の全品検査や設置済の抜き取り検査といった事業も視野に、現在は各メーカーごとに決定しているリファレンスモジュールを決定、ランク付けなどをおこなう検査機関的な役割を担い、新設はもちろん、セカンダリーマーケットへの情報提供を開始する予定です」。

また、自分で使うエネルギーを自分で創り、自ら蓄え、かしこく使う“自家消費”の流れが加速する住宅用においては、創エネと蓄エネをワンセットとして普及を目指すという。

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