太陽光発電

放っておくと“発電停止”に!? 低圧ソーラー20年運用O&Mが必須な理由

太陽光発電所の長期安定的な運用には、O&Mが欠かせない。低圧ソーラーにおいてもトラブルは多く発生し、PCS停止など発電停止につながる事例が少なくない。損失を最小限に抑えるために必要なサービスとは?

認定取消へ経産省が「指導」
適切なO&M実施が不可欠に

2017年4月に施行された改正FIT法において、太陽光発電設備の適切な保守点検・維持管理は「遵守事項」に定められ、O&Mは義務化された。しかし、いまだO&Mの必要性を理解していないオーナーも多い。

太陽光発電所は、売電収入をもたらす重要な資産であると同時に、電力需要者に電気を供給するれっきとした発電事業。これは低圧の太陽光発電所も同様だ。

低圧ソーラーのO&Mサービスを多く手がける株式会社リアルヴィジョン代表の袋雅和氏は、「当社がO&Mサービスを提供している低圧案件でも、パワコンの停止が発生したことがあります。駆けつけ対応の後にメーカー交換を行うことでことなきを得ましたが、短期間とはいえ、売電はストップしました」とトラブル事例を語る。


株式会社リアルヴィジョン 代表取締役 袋 雅和 氏

今年8月には、法令で定められた定期報告を実施しない事業者に対して、経済産業大臣が初めての「指導」を実施。公開された指導文書には、「報告がされない場合、法第15条の規定に基づき認定を取り消すことがありますので、御留意ください」との一文が記載されていた。不適切な案件に対する政府の対応は厳しさを増している。

「改正FIT法で柵の設置も義務付けられましたが、これは万が一にも人的被害を発生させないために必須のこと。10月には安全性を十分に確保していない設備に対する取締の強化が経産省の委員会で議題にあげられました。今後ますますO&Mの必要性が高まることは間違いありません」(袋氏)。

太陽光発電が固定価格買取制度の対象となっているのは、日本に安全かつ安心な再生可能エネルギーを普及させるために欠かせない、重要な電源だからだ。

「子供たちに安全な未来を残すこと」を目指して防犯・防災設備の普及にも取り組む袋氏は、「太陽光発電は、日本の子供たちに明るい未来を残すことができる大切な電源です。その責務を認識していただき、ぜひ適切なO&Mを実施してもらいたいですね」と語ってくれた。

なぜ今O&Mが必須なのか?

理由① O&Mを怠ると「認定取消」の可能性がある

太陽光発電所は、適切なO&Mを行わない場合、経済産業省によってFITの認定が取り消される可能性がある。

そもそも、O&Mは「義務」である
2017年4月に施行された改正FIT法では、太陽光発電設備の適切な保守点検および維持管理をすることが事業計画策定ガイドラインの遵守事項として定められている。つまり、O&Mは「義務」なのだ。

経済産業省による「指導」がはじまっている
太陽光発電所は、需要家に安定して電力を供給すべき発電事業である。今年8月には、法令で定められた定期報告を実施しない業者に対して、経産大臣による「指導」が行われ、報告を実施しない場合は認定取消の可能性がある旨通告されている。

「不適切案件」への対応が厳しさを増している
経産省が10月に開催した委員会において、太陽光発電所の安全性を高めるねらいから、「FIT認定基準に基づく標識・柵塀の設置義務に違反する案件の取締(法制度の執行強化)」が論点としてあげられた。O&Mの必要性は高まり続けている。

※10月15日開催「第9回 総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会」

理由② O&Mを怠ると「損失拡大」の可能性がある

太陽光発電所にトラブルはつきもの。特に注意したいのが、売電がストップしてしまう「PCS停止」だ。下記のグラフが示す通り、低圧案件であっても例外ではない。

※以下のグラフはすべて、平成29年度新エネルギー等の導入促進のための基礎調査(太陽光発電に係る保守点検の普及動向等に関する調査)最終報告書(2018年2月/株式会社三菱総合研究所 環境・エネルギー事業本部)を基に編集部が作成。

●低圧のトラブル経験は20%超

設備の規模が小さい低圧ソーラーにおいても、およそ5件に1件は何かしらのトラブルを経験している。20年間の長期的な運用を考えれば、トラブル発生は避けがたいといえるだろう。

●一番多いトラブルは「PCS停止」経験した発電所は14%

数あるトラブルのうち最も多いのが、パワーコンディショナ(PCS)の停止だ。こちらのデータでは、低圧発電所のおよそ7件に1件が経験している。遠隔での再起動が不可能な場合、復旧までの期間、売電がストップしてしまうこととなる。

●PCS停止の原因は「落雷」が最も多い

「その他」を除いて、PCS停止の最も多い原因は「落雷」だ。自然災害である以上、落雷を避けることは困難だろう。であればこそ、早期に復旧できる体制を整えること=O&Mサービスの導入が、発電所をできるだけストップせず運用するために欠かせないのだ。

低圧オーナーに聞いた!
O&Mサービスを導入してここが助かった

低圧案件を6基所有するKさん「雑草がパネルにかかったりPCSが停止したり、近隣の方から苦情を受けたりと、複数のトラブルを経験しました。O&Mサービスをいくつか検討した結果、リアルヴィジョンさんに全て依頼しています。PCS停止時の駆けつけや雑草対策のほか、近隣住人への対応もしていただけて、今は安心して運用できています。」

税金対策も相談OK!
リアルヴィジョンのO&Mパック

(Kさんが導入したO&Mサービス)

駆けつけ対応などの一般的なサービスにとどまらず、税理士・FPによる税金面での相談、近隣トラブルに対応してもらえる弁護士相談まで含められている点が大きな特長だ。ケーブル盗難を防ぐための防犯サービスもオプションで提供しているので、太陽光発電所を安心して長期運用するにはうってつけだ。

問い合わせ

株式会社リアルヴィジョン

所在地:東京都中央区小伝馬町13-5 アソルティ日本橋小伝馬町9階
TEL:03-6231-1077


SOLAR JOURNAL vol.27(2018年秋号)より転載

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