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いま、架台は「難地攻略」がキーワード!

平坦な土地用の架台技術は成熟し、さらに好条件の土地での太陽光パネル設置は飽和状態になっている。次に求められているのは、厳しい地形や多様な用途に合わせてモジュールを設置できる柔軟性の高い架台だ。

険しい地形でも、厳しい環境でも、対応できる架台が生き残る

「最近、太陽光発電所の用地を探すのも一苦労だ」。

こう漏らす太陽光発電事業者が増えてきた。以前なら「設置不可」の烙印を押された悪条件の土地での案件が、FIT開始直後と比べて引き合いが3倍にも上っているというのだ。

太陽光ブームにより、多くの事業者が日射量の多い比較的平坦な土地を奪い合った。場合によっては、わざわざ山の木を切り開いてまで土地を確保するような業者も現れた。栃木県の鬼怒川が決壊した一因に、太陽光発電所を作る際に自然堤防を破壊したことが槍玉にあげられた。環境問題を解決するはずの再生可能エネルギーが、環境問題を引き起こしてしまったのならば皮肉な話だ。

また、FITの買取価格が下がっていくなかで、土地代を安く抑えてコストダウンを図らなければならなくなったという事情もある。そんななか、太陽光パネルを支える架台の需要も大きく様変わりし、耐久性や施工性の高さだけでなく、「どんな悪条件でも対応できる」とことが売り文句の1つに加わった。

例えば、敷地約7000坪に対し、従来の工法なら傾斜地もあるため有効敷地面積は5000坪、出力1・3 MW程度しか設置できない。ところが、兵庫県で自社太陽光発電所を作ったある業者は、出力1・86 MWの設置に成功したという。

出力を最大化するとう点では、太陽の動きに合わせて動く追尾システムも出てきた。早朝から夕方まで太陽光を吸収でき、発電効率が最大45%もアップするようだ。

また、傾斜地用架台もある。太陽光パネルは南傾斜型で南向きの平坦地への設置が一般的だが、東西方向に35度まで傾斜させられる製品もある。例えば、使わなくなったゴルフ場のような、広大な傾斜地で威力を発揮する。

架台ごとカーポートにし、屋根上にパネルを載せる方法もある。一家に1台以上の車があり、それだけビジネスチャンスが埋もれている。見た目もスッキリし、環境にも貢献できるため一石二鳥だ。

積雪に強いというのも、自然災害が増える日本においては重要なポイントだ。最大200 cmの積雪に対応する極太の骨組みを使用し、パネルごとに上下で隙間を開けて積雪を滑らせて落とす架台もある。

平坦地の野立型架台技術は既に熟した。今後は、様々な場所に対応できる架台が普及していく段階に入ったといえるだろう。

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