太陽光発電

太陽光発電所は「ドローン」で点検!? 発電ロスをすばやく検知

太陽光発電のセカンダリー取引の活発化に向け、ますます重要視されるO&M。そんな中、新たに「ドローンによるパネル検査」が加わったO&Mパッケージが登場! サーモグラフィカメラで発電ロスの発生をすばやく検知し、メンテナンスが必要な箇所を洗い出す仕組みだ。

ドローンは検査の入口
数値化との併用が大事

1年半前に茨城県桜川市の農村に設置された、約380坪の太陽光発電所。ここは、太陽光発電所の施工からアフターサービスまでを請け負う株式会社リアルヴィジョン・袋雅和社長の知人が、建設から管理までを全て同社に託すかたちで建設した。隣接地ではすでに同社の自社発電所(約480坪)が稼働しており、発電量が優れている実績を見ての決断だった。

そんな発電所の上空を昨年12月、1台のドローンが舞った。2019年から同社のO&Mサービスに、ドローンによる太陽光パネル検査が加わる予定となっており、今回はその試験飛行だ。

太陽光発電システムの提案、各種申請業務、施工、メンテナンスを一貫して手掛ける同社は、これまでメンテナンス不備の太陽光発電所を数多く目の当たりにしてきた。

日本には「自分の発電所は大丈夫」と思い込むオーナーがまだ多く、真の意味でのO&Mが浸透していない現実がある。定期点検や駆けつけ点検といった通常のメンテナンスにとどまっており、「資産運用」という視点が欠けたオペレーションしかなされていない。

そんな体験から同社は、「定期メンテナンス」「標識の無料設置」「緊急駆けつけ対応」「各種情報提供」に加え、「資産運用アドバイス」「弁護士相談対応」という6つのサービスをワンパッケージにした、独自のO&Mサービスを提供している。

この度、そこにドローンによるパネル検査が加わる。昨年10月、株式会社NEXTが千葉県柏市に開校したドローンスクールと提携。NEXTのトップと袋社長が旧知の仲だったことから実現した。

試験飛行に使用したDJI製ドローンとコントローラー。

学校でただドローンの知識を得るだけでなく、「実際に仕事で使うことでより技術の向上を目指してほしい。そんな場を我々の手掛けた太陽光発電所で提供したい」という袋社長の願いがある。

株式会社リアルヴィジョン代表取締役 袋 雅和氏。

ドローンの試験飛行を行ったO&M事業部の宮下佳征氏。

ドローン検査では、サーモグラフィによるパネルの温度検知で、異常箇所を短時間で発見できる。例えば380坪なら、約10分で作業は完了するという。ただし、それだけでは発電量がどのくらい落ちているのか数値化できない。ドローン検査はあくまで第一段階での原因特定の入口に過ぎず、「第二段階ではパネルごとに手作業で計測し、発電量低下を数値で見たいというのがオーナーのニーズです」と袋社長は話す。

写真上:ドローンで上空から撮影した発電所の全景。/写真下:サーモグラフィカメラで撮影した発電所の拡大写真。発電異常が生じている箇所が異なる色で表示され、メンテナンスすべき箇所が一目瞭然だ。

 

地元住民と親睦を深め
資産価値を維持する

資産運用という点では、資産価値を維持するためにも近隣住民との関係性が重要だ。太陽光発電所を設置するに当たり、地元とのトラブルは付きもの。太陽の反射光や景観破壊、隣の敷地への雑草の侵入など、様々なクレームを受ける可能性がある。試験飛行した発電所に隣接する発電所も例外ではなかった。

不安を訴える地元住民に対し、袋社長は自ら現地入りしてコミュニケーションを深めてきた。すると地元住民も理解を示し、生えてくる竹をこまめに切ってくれるなど、とても協力的になった。

発電所は造って終わりではない。20年以上、資産価値を維持し続けるためにも「やはり普段から地元住民とのコミュニケーションが大事です」と袋氏は強調する。

このように同社のO&Mは、単純に発電量アップを追求するものではない。オーナーが発電所=資産というビジョンをいかに明確に持つか。そのために、いかに現場主義を徹底するか。ともすれば遠隔監視に頼りがちなO&Mだが、同社のこうした姿勢がO&Mの真の在り方を示してくれる。

ココが違う! O&Mにドローンを
導入する2つのメリット

①1MWをわずか20分で点検!
時間と手間を大きく削減

上空から発電状況を一望できるため、ハンディタイプの機器を用いたパネル1枚ごとの地上でのチェックと比較して、異常箇所を圧倒的に早く特定できる。点検の時間と手間が大幅にカットされ、O&Mコストの削減につながる。

②ホットスポットを見逃さず、
売電ロスを最小化

パネル点検の時間が短縮され、コストが低減されることにより、これまでは容易でなかったパネル点検の実施が現実的なメンテナンス方法となる。ホットスポットの発見などによる売電ロスの抑制が可能となる。

ドローン点検もオプションに!
リアルヴィジョンのO&Mパック


駆けつけ対応などの一般的なサービスにとどまらず、税理士・FPによる税金面での相談、近隣トラブルに対応してもらえる弁護士相談まで含められている点が大きな特長だ。ケーブル盗難を防ぐための防犯サービスもオプションで提供しているので、太陽光発電所を安心して長期運用するにはうってつけ。今回、新たにドローン点検がオプションに追加された。

問い合わせ

株式会社リアルヴィジョン
東京都中央区小伝馬町13-5
アソルティ日本橋小伝馬町9階
TEL:03-6231-1077


撮影/氏家岳寛 取材・文/大根田康介

SOLAR JOURNAL vol.28(2019年冬号)より転載

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