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日本初「垂直営農ソーラー」が二本松に誕生! ルクサーの両面モジュールを採用

ISEPが企画・支援した垂直営農ソーラーが、福島県二本松市に設置された。垂直型には、発電のピークを朝夕にずらし売電収益を向上するなどの効果が期待される。採用されたのは、ドイツで垂直型の実績をもつルクサーソーラーの両面モジュールだ。

(画像出典:ISEP)

太陽光モジュールを垂直に設置
ソーラーシェアリングの進化形

福島県二本松市に「垂直営農ソーラー」を設置したと環境エネルギー政策研究所(ISEP)が4月21日、発表した。垂直営農ソーラーとは、地面に対して垂直に太陽光モジュールを設置するソーラーシェアリングを指し、ISEPによると、これは日本初のプロジェクトであるという。

太陽光モジュールをあえて垂直に設置する目的は、発電のピークを朝方や夕方にずらすことだ。朝夕は電気の市場価格が高い傾向にあるため、東西方向に設置すれば売電収益の向上を期待できる。ただし、同プロジェクトでは、土地の制約があり南北方向に設置したという。

(二本松市の垂直営農ソーラーの事業スキーム。出典:ISEP)

同プロジェクトの発電事業者・運営者である、二本松ご当地エネルギーをみんなで考える株式会社(ゴチカン)は、二本松市と協定を締結している地域電力だ。同市内に複数の太陽光発電設備を設置しており、ソーラーシェアリング2基による発電事業も手がける。今回は、耕作放棄地だった農地に垂直営農ソーラーを設置し、農地では地域の畜産農家が牧草を育てるという。

ドイツなどの先行事例を参照
設計基準に合わせカスタマイズも

ISEPは、2020年から営農型太陽光発電国際会議に出席するなどして、世界のソーラーシェアリングについての知見を集めてきた。その中から今回のプロジェクトにつながる連携が生まれ、実現に至ったという。

また、こうした海外事例の研究を通して、太陽光モジュールの間の距離が8〜10m間隔であれば農作物の生育に影響が出ないことも確認したという。

太陽光モジュールのサプライヤーであるルクサーソーラーは、本拠のドイツで垂直営農ソーラーを提供している。日本では、ドイツの架台メーカであるNext2Sunの垂直架台と組み合わせ、垂直営農ソーラー向けの製品を販売している。

同社の両面発電N型ヘテロ接合両面モジュール(HJT)は、カタログ値で、裏面の発電効率が表面に比べ92±3%だ。つまり、モジュールの表裏でほぼ同等の発電効率を発揮する。今回、垂直架台の設計基準を国内風速基準や設計基準に準拠するようカスタマイズしたという。

設計・施工を担当したRYOENGは福島県内でEPC事業を展開しており、今回、ISEPの協力のもと、現地での地中強度試験や耐風圧における調査とともに、協力店のR&Lと共同して垂直営農ソーラーを施工した。

DATA

環境エネルギー政策研究所(ISEP):二本松の地域電力が、日本初の垂直営農ソーラーを実現


文:山下幸恵(office SOTO)

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