太陽光発電

2017年度、これが新FIT買取価格だ!

小水力5MW超を4円下げる
大規模バイオマスは3円下落

中小水力については、これまで一律だった「1,000kW以上30,000kW未満」が、「1,000kW以上5,000kW未満」と5,000kW以上30,000kW未満」に二分されたことが特筆される。中小水力としてはもっとも規模の大きい「5,000kW以上30,000kW未満」は、現状の24円より4円安い20円となる。「1,000kW以上5,000kW未満」は、現状よりも引き上げられて27円。既設導水路活用型についても、同様に区分され、価格の見直しが図られた。

なお、中小水力にも3年度分の価格が設定されたが、どの区分においても2017年度、2018年度、2019年度と価格の変更はないものとされた。

バイオマスの価格設定も3年度分。区分については、今年度まで一律だった一般木材等が「20,000kW未満」と「20,000kW以上」に細分化された。従来、一般木材等は5,000kW程度の案件を基準に価格算定されてきたが、20,000kW超の案件とでは発電コストが大きく異なる。今後、大規模案件が増加することを見据えて、新たに「20,000kW以上」というカテゴリーが作られたというわけだ。これによって、大規模木質バイオマスの価格は、3円引き下げられることになった。

図4: 平成29年以降の水力発電の調達価格と調達期間

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図5: 平成29年以降のバイオマス発電の調達価格と調達期間

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入札制度の詳細が明らかに
500MWの容量を全国で競う

2017年度より、大規模太陽光に「入札制度」が導入される。はじめに触れたとおり、入札対象規模が2MW以上であることは、今回初めて明確に示された。特別高圧連系が必要であり、大規模事業者間の競争による価格低減効果が期待される領域に落ち着いたというわけだ。

2017年度および2018年度は試行期間とされ、この間に計3回の入札が実施される(2017年度に1回、2018年度に2回)。入札は全国規模で行われ、各回の募集容量を、地域の垣根を越えて競い合う。もっとも安価な札を入れた事業者から順次、募集容量に達するまでの事業者が落札者になるという方式だ。全3回分の募集容量は合計で1,000~1,500MW、2017年度中に行われる第1回目については500MWが募集容量となる。2017年度に2MW以上の太陽光を手掛けるためには、この1度きりの入札機会を捉え、落札しなければならないということだ。

落札者のFIT調達価格(買取価格)には、応札額がそのまま採用される。つまり、落札者によって価格が異なるということであり、自ら示した価格で20年間買い取られるということでもある。これにより事業者の予見可能性を高めるとともに、価格低減効果の健全化が期待されている。

なお、入札の時期は、1回のみ実施する2017年度が9月募集開始/10月締切・結果発表。2回実施する2018年については、6月募集開始/7月締切・結果発表、および11月募集開始/12月締切・結果発表と予定されている。2019年度以降も、2018年度同様に年2回実施する方針だ。

図6:大規模太陽光発電の入札スケジュール

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取材・文/廣町公則

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