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太陽光 第2の市場拡大へ! トップ企業 次の一手は

改正FIT法の施行、そして8月末の施行規則の改正など、太陽光発電ビジネスは人々の生活に寄り添える形を探して変化を続けている。太陽光業界のトップランナーたちに、戦略と展望を聞く人気シリーズ。今回は東芝エネルギーシステムソリューション社の飯島秀郎氏と、テルサン・ソーラー社の徐佳氏に話を聞いた。

VPPの制御技術を研究
太陽光の利便性を高める各種新型モジュールを開発

太陽光の市場は、ある時点まで縮小が続くと予測しています。しかし、グリッドパリティが達成されて自家消費に経済メリットが生まれれば、また市場拡大へと向かいます。そのためにはやはりトータルコスト低減が重要で、これを推進するものとして、地域の創エネ・蓄エネ・省エネを効率的に統合制御するバーチャルパワープラント(VPP)があります。これにより、太陽光と蓄電池のコストを併せてもグリッドパリティが達成されれば、不安定さという太陽光の弱点を補ったうえで経済合理性が生まれ、市場は爆発的に拡大する可能性があります。

弊社は、VPPのための需要/発電量の予測・蓄電池制御技術の研究開発や実証実験を進めています。また、太陽光の利便性を高める新型モジュールとして、建材として活用できる「瓦一体型モジュール」、発電量・設計自由度・安全性(感電リスク対策)を向上させる「マイクロインバータ̶内蔵モジュール」、先日世界最高の変換効率10.5%を達成した「フィルム型次世代モジュール」などの開発も進めます。さらに、発電所のパフォーマンスを確認できる独自の「故障劣化診断システム」のサービスも開始しています。弊社ならではの技術で、太陽光発電の普及拡大と長期安定運用に貢献したいと思います。

Profile

株式会社東芝 エネルギーシステムソリューション社
電力流通システム事業部 太陽光発電システム統括部 部長
飯島秀郎氏

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2017/11/01 | 編集部からのお知らせ

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