どうなる日本の再エネ!? 改正FIT直前説明会レポート!
2017/02/17
2MW以上の太陽光には
入札制度を導入
入札制度は、2MW以上の太陽光発電が対象となる。2017年度と2018年度は試行期間とされ、2017年度に1回、2018年度に2回実施される。この3回分の募集容量は、合計で1000~1500MW。第1回目は、全国で500MWが入札にかけられ、上限価格は21円/kWhと決まった。
入札に参加したい事業者は、入札に先立って事業計画を提出し、参加資格の有無を審査される。 入札参加資格が認められた事業者は、1kwh当たり価格と発電出力についての札を入れる。 最も安価な札を入れた者から順次、入札全体の募集容量に達するまでの者を落札者にするという方式だ。落札者のFIT価格には、それぞれの応札額がそのまま適用される。
経産省、全国各地で
説明会を実施
改正FIT法は、『SOLAR JOURNAL』でも報じてきた通り、既に運転中の発電所に対しても大きな影響を及ぼす。説明会では、経済産業省担当者による新制度の説明に続いて、会場との質疑応答の時間が設けられたが、詰めかけた発電事業者からは同法が実務に与える影響に関して様々な質問が発せられた。
例えば、新制度では先に触れた通り、太陽光発電所の周囲に柵塀(フェンス)を設置することが求められている。これについても、どの時点までにフェンスを設ければ良いのかなど突っ込んだ質問が出され、「1年以内に設置すれば良い」ことなどが初めて明らかにされた。
この日の説明会は午前と午後の2回行われたが、各回とも定員いっぱいとなる約600名が参加。施行日を目前に控え、改正FIT法への対応を急ぐ事業者の熱気に包まれた。経産省による同説明会は、この後も、3月7日までの間に全国10会場で開催される。詳細および申し込みは、経済産業省の下記Webサイトで。
http://www.unei-jimukyoku.jp/fit-setsumei/
取材・文/廣町公則