電気の自家消費時代 独に学ぶ太陽光の選び方とは?
2014/10/20
日本メーカーだからできる
日本の環境に合わせた耐久性
太陽光発電システムは一般に経年劣化するといわれており、10年経過すると5〜10%程度の発電量減少が見られるという。その度合いは単結晶なのか、多結晶なのか、化合物系なのかといったセルの種類によって、またメーカーによっても異なるようだが、ここで下のグラフをご覧いただきたい。
これは兵庫県に設置している三菱電機のパネルの年間発電量の推移を示したもの。もちろん発電量は天候にも大きく左右されるので、一概には言えないものの、設置13年経過後も高い実発電量を維持している。品質第一に取り組む同社では、発電量と耐久性を兼ね備えた太陽光発電システムについて、「生涯発電力」という言葉で表し、コンセプトとして掲げている。
三菱電機の太陽光発電の担当者は「日本のさまざまな気候、風土を考え、太陽光発電システムの設置後も、長く発電量を維持し、安全・安心に使い続けることができる耐久性の向上に力を入れてきました。その結果として生涯発電力が大きいというのが当社製品の大きな特長です」と話す。その耐久性に自信があるからこそ、国内主要メーカーに先駆けて「モジュール出力20年保証(無料)」を導入できたのだ。
そう、太陽光発電システムは、太陽電池セルの性能が重要なだけでなく、国内の屋根の上に長年設置した際に起こり得るリスクをいかに回避するかで、生涯発電力が大きく変わってくるのだ。たとえば海に囲まれた日本では塩害地域も少なくないが、三菱電機では耐候性、耐湿性、密封性にすぐれた3層構造バックフィルムを採用し、それに備えている。
また雨にも埃にも強い防汚フレームの採用、2mの積雪にも耐えるプロテクションバーの採用、難燃性・耐久性を追求した4層構造の端子ボックス……と国内メーカーだからこそできる日本の環境にマッチした設計をしているのだ。また施工方法においても屋根の野地板ではなく、骨格である垂木にネジを固定する方式をとるとともに、4重防水処理をするなど雨水侵入を防いでいるのも特徴。
結果として長い間使えるからこそ、長期間でみたときに経済性が抜群に優れているのである。太陽光発電は設置して終わりではなく、長年付き合っていくものだからこそ、品質、耐久性を考えた上で製品選びをするのが重要になってくるのだ。
三菱電機株式会社
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文/藤本健