編集部からのお知らせ

小型風車の新定番? ダリウス型がやってくる!

ダリウス型風車は
音が静かで乱流に強い

現在、日本で設置されている風車は、その大半がプロペラ型風車である。プロペラ型風車は高速回転に優れた特性をもつ反面、首振り運動にともなう効率ロスや乱流への対応、騒音問題など、いくつかの課題が指摘されている。

その点、ダリウス型風車は、風の向きを選ばないため乱流に強く、強風時でも大きな騒音を出さないという。そのため、風向きが安定しない地域や都市近郊部でも比較的容易に設置することができる。さらに、一般的なプロペラ型風車より、設置コストが安く済むというメリットも有している。


Chava Wind 社(CEO Hagen Ruff写真左)とLooop(代表取締役中村創一郎写真右)による調印の様子

Looopが販売を予定する「Windleaf2500」は、日本のFIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)において小型風力発電区分に納まるギリギリの規模=出力19.9kWとなっている。FIT買取価格が、他の電源に比べて高めに設定(2017年度55円/1kWh)されているクラスでもあるだけに、新タイプの製品には多方面から関心が寄せられている。

Windleaf2500製品概要(予定)

・最大耐風速77m/s
・ブレード数3
・高さ約30m(ブレード含む全高)
・タワー油圧式可倒タワー
・定格出力19.9kW
・定格風速11m/s

Looopでは、日本の小型風力において「プロペラ型は頭打ち」になってくると考えており、ダリウス型の普及に本腰を入れていく構え。同時に、「Chava Wind社との資本業務提携を皮切りに、様々な環境に風力発電設備を導入し、太陽光発電設備に続くものとして再生可能エネルギーの最大普及を目指していく」としている。


取材・文/廣町公則

< 12

関連記事

2018/03/16 | 編集部からのお知らせ

Looop、電力ピークシフトと自家消費に新提案!

2018/02/07 | 編集部からのお知らせ

サステナブルな経営で株式上場を目指す

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【参加受付中!】7/16(水)《エネマネ》セミナー|都の補助金でエネマネ始めよう!EMS導入&ERAB事業化の事例紹介...
  2. 現場が語るエネマネの実像──「見える化」と「自動制御」で電気代を大幅削減...
  3. 【北村さんコラム】データセンターの電力需要増は、再エネ電源でカバー! 「エネルギー白書2025」を読み解く...
  4. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  5. GoodWeが日中再生可能工ネルギー新動向フオーラムを開催「日本の基礎研究と中国の量産化技術の融合を」...
  6. 【参加受付中!】7/30(水) 発電量150%UP・利回り20%を実現も!高圧発電所向け 2025最新リパワリング勉強会 ~無料診断サービス特典付き~...
  7. 【参加受付中!】2025年9月12日(金)「第35回PVビジネスセミナー」
  8. 北海道釧路市「ノーモア メガソーラー宣言」 10kW以上の事業用太陽光発電を許可制へ...
  9. 環境省 10月6日から脱炭素先行地域の第7回募集を開始
  10. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

蓄電池特集号 | ¥0
2025/5/27発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ