編集部からのお知らせ

黒潮がエネルギー?世界初の海流発電の実証試験完了

船舶の航行も妨げない
海流発電の技術

水中浮遊式海流発電システムは、海底に設置したシンカーから浮体式発電装置を海中に係留し、海流の流れによってタービン水車を回転させることで発電する仕組みだ。海底から係留して海中に浮遊させることで、1000m級の深い水域での設置でも対応できる。また、波浪の影響を受けずに安定して運用することができ、船舶の航行に支障をきたすことなく、設置可能海域を広く設定することが可能だ。

左右2基の水中タービン水車を互いに逆方向に回転させることで、タービンの回転に伴う回転トルクを相殺し、海中で安定した姿勢を保つことができる。そして、メンテナンス時は浮力を調整し、海上に浮上させて設備修理を行う。

IHIは、2011年度からNEDOの委託を受けて「海洋エネルギー技術研究開発-次世代海洋エネルギー発電技術研究開発(水中浮遊式海流発電)」の研究開発を実施してきた。同社は、この実証実験による検証を踏まえて、2020年の水中浮遊式海流発電システム実用化を目指している。


100kW級実証機「かいりゅう」規格
・定格発電出力定格発電出力:約100kW(50kW×2基)
・タービン直径:約11m
・浮体長さ:約20m 幅:約20m
・定格流速:1.5m/秒(3ノット)
・浮遊深度:約30m~50m

< 123

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【募集終了】2024年7月25日(木)「第30回PVビジネスセミナー」
  2. 健全化に向けてFIT/FIPのルール強化! 再エネ特措法の改正ポイントは?
  3. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  4. 【電力取引の多様化】一本化で拡大する電力先物の現在地とこれから
  5. 太陽光パネルの増設・更新を促進! 2024年度にルール見直し
  6. 【参加受付中!】2024年10月25日(金)「第31回PVビジネスセミナー」
  7. 蓄電池市場は拡大を継続すると見られ、2040年には8兆円超え⁉
  8. 脱原発完遂のドイツの電源構成、どうなるエネルギー費の再高騰リスク?
  9. 【FIT/FIP総まとめ】2024年度以降の価格・入札対象・再エネ賦課金は?
  10. 「雑草」がエネルギー源に!? 名城大が発電を実演
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.49 | ¥0
2024/04/30発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ