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まったく新しいプラグイン型制御装置を開発! 風力

2017年10月6日(日本時間)、世界に先駆けて、東工大の教授らが、風力発電機を安定して運用するための制御装置を開発したという研究成果が公開された。日本での風力発電機の大量導入には「系統安定度の低下」という課題があるが、新技術により課題克服となるのか?

風力発電を安定して供給
まったく新しい制御装置

今回注目を浴びたのは、東京工業大学の定本知徳特任助教、石崎孝幸助教、井村 順一教授らが開発した、電力の安定供給を可能とする、まったく新しいプラグイン型の風力発電機の制御装置だ。

アメリカやヨーロッパを中心に風力発電の導入が進められており、日本でも導入拡大が見込まれている。しかし、日本で大量導入するには「系統安定度の低下」という課題がある。

系統安定度が低下すると、落雷の影響で停電などの障害が起こりやすくなり、電力を安定して供給することが難しくなる。そのため、発電機内部の電流の目標値からズレをなくし、回転⼦電圧を適切な値に修正するための制御技術の開発が必要とされていた。

 

広がる電力自由化
風力発電導入に明るい未来

既存の制御装置は、これまでの電力システムの実績や経験から作成されているため、大量に導入された場合に系統安定度が保てるのか定かでない。また、膨大なシステムの知識や情報から理論を構築する必要があるなど、これからの電力システムを担うものとして適切とはいえない。

しかし、定本氏らが開発したプラグイン型の制御装置は、風力発電機単体に関するシステムの知識や情報のみで、様々な風力発電機に設計・適用することを可能にした。すでにこの制御装置を実装した発電機の実験も行われており、その有効性は証明されている。

電力自由化の取り組みが広がる中で、この制御装置の開発は、風力発電導入の可能性を大いに拡げるものだ。

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