JPEA「初期費用の低減は、官民一体で」再エネ主力電源へ
2018/05/18
健全性に優れた
長期安定稼働を目指す
コスト競争力の向上には、発電所の長期安定稼働を実現していくことも肝要です。全稼働期間における平均発電コスト(円/kWh)は、総コストを総発電量で割った数値で表されます。稼働期間が伸びれば、その分だけ総発電量は増大します。一方で燃料費はゼロですから、平均発電コストはどんどん下がります。FIT買取期間を超えて、稼働年数を伸ばしていくことが、コスト競争力を高めることにも直結しているのです。
私どもでは、長期安定稼働のためには適切な設計施工・維持管理が必要と考え、発電設備に関わる各種マニュアルを策定し、周知・普及に取り組んできました。さらに現在、発電事業全体のさらなる健全化を促すべく、「発電事業評価ガイド」の取りまとめを行っているところです(6月発表予定)。
太陽光発電が真の主力電源として認められるよう、JPEAはこれからも、その健全な発展に努めてまいります。
プロフィール
一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)事務局長
増川武昭氏
1985年昭和シェル石油株式会社に入社。原油の調達や電力ビジネスなどを担当。2013年にソーラーフロンティア株式会社に出向し、太陽光発電産業のビジョン策定等に携わる。2017年6月から現職。
取材・文/廣町公則
SOLAR JOURNAL vol.25(2018年春号)より転載