日産リーフの成功のその先へ。目指すは電動駆動車100万台!
2018/05/22
世界中が地球温暖化の元凶となるCO2排出量規制の強化に動いている。今後は電動化なしに自動車メーカーは生き延びることができない。勝ち抜くために日産自動車は大胆な目標を掲げ、実現を目指す。
22年度までに
年間100万台を販売
2017年秋に発売した第2世代のリーフが好調な日産自動車は中期計画「日産MOVEto2022」の一環として、電動駆動車と自動運転技術の拡充、およびコネクティビリティの加速に向けた計画を発表した。また、22年度までにEV(100%電気自動車)とハイブリッドシステム「e-POWER」搭載車を合わせて年間100万台を販売することを目指しているとも述べている。
日産のチーフ・プランニング・オフィサーであるフィリップ・クラン氏は「電動化、自動運転、コネクティビリティと新モビリティサービスという3つの中核的要素を網羅する『ニッサン・インテリジェント・モビリティ』をユーザーに提供する取り組みを行う」と語り、6ヶ年計画も口にした。
EVは新たに8車種を開発し、中国にはEVを積極的に投入する。その中には東風汽車集団との合弁会社で開発し、手頃な価格で発売するEVも含まれているようだ。それだけではない。日産の中国合弁である東風日産乗用車公司が展開するヴェヌーシアブランドから、2車種の派生型EVを発売する計画も進行している。
日本には軽自動車クラスのEVを送り込む予定だ。また、東京モーターショーに出品したIMxコンセプトカーを発展させたグローバルなクロスオーバーEVの開発も進んでいる。もちろん、電動駆動車の多くを占めるのは「e-POWER」搭載車だろう。だが、世界中の流れがEVに向いているから比率は大きく増えるはずだ。
最新EVコンセプト ニッサン IMx KURO
IMxを進化させた「IMx KURO」のインテリアは伝統的な日本家屋の空間がモチーフ。
高出力モーター2基を前後に配したツインモーター4WDを採用し、GT-Rよりパワフル。
自動運転や電動化など、コネクテッドカーの技術を通して安全で便利、ワクワクする走りを提供する。
取材・文/片岡英明
SOLAR JOURNAL vol.25(2018年春号)より転載