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太陽光発電市場は「水上」に注目! 日本での発展に大きな期待

近年、少しずつ注目されている水上太陽光発電。実際にフロートモジュールシステムを手がけるメーカーは、市場にどのような期待を寄せているのか? シエル・テール・ジャパン代表・森氏に見解を伺った。

水上太陽光発電の市場は
競争より「共創」を

当社は2013年4月、水上太陽光発電のフロートシステム「Hydrelio(ハイドレリオ)システム」を手がけるフランスのシエル・テールの日本法人として設立されました。2011年3月の東日本大震災の後、フランス本社内で生まれた「日本で再生可能エネルギーを根付かせることが、復興支援につながる」との想いが、日本進出につながりました。

2013年7月には、埼玉県の水上太陽光発電プロジェクトが、ハイドレリオを初採用。この案件は、実証実験レベルを除けば、世界初の水上太陽光発電所となりました。2018年7月現在、ハイドレリオを使った日本国内の水上太陽光発電所の出力合計は136 MWpにまで達しています。

日本には、ため池や湖沼、干潟、ダムが多数あるほか、国土の周囲が海で囲まれています。市場としてのポテンシャルは無限大であり、今後もますます水上太陽光発電所が増えることでしょう。

政府は、太陽光を含む再生可能エネルギーを主力電源化する方針を打ち出しました。これからの太陽光発電業界は、個々の会社が市場を奪い合う「競争」ではなく、ともに新たな価値を生み出す「共創」にかじを切り、水上太陽光発電を含む再生可能エネルギーのさらなる普及に注力すべきではないでしょうか。

プロフィール

株式会社シエル・テール・ジャパン
代表取締役社長

森 一氏


SOLAR JOURNAL vol.26(2018年夏号)より転載

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