編集部からのお知らせ

太陽光発電所を”最適化”する設計方法は? BOSコストの削減も可能

影のかかる土地や起伏のある場所に発電所を建設する際、パネルごとに発電量が異なることがネックとなり、ポテンシャルを最大化できない場合がある。オプティマイザやマキシマイザなどの「次世代パワエレ」なら、その状況を打開できる。

次世代パワエレとは
ストリングレベル・モジュールレベルでの発電最適化を実現する、パワーエレクトロニクスのこと。影の影響を抑えることやモニタリング精度を高めることができ、発電量UP・発電ロス低減につながる。海外では導入が進み、日本での導入案件も徐々に増えている。

設計自由度を高めることで
発電所にプラスをもたらす

パネルやパワコンの性能が著しい進化を遂げた今、注目したいのがオプティマイザをはじめとする「次世代パワエレ」だ。「発電ミスマッチを補正するオプションだろう」くらいにお考えの方もいるかもしれないが、侮るなかれ。そのメリットは”マイナスを埋める”だけにとどまらない。特に知っておきたいのが、”設計が変わる”ということ。

たとえば、影が落ちる箇所にパネルを設置しても、条件によってはコスト回収が難しい場合がある。しかし、次世代パワエレを活用すれば、影の影響を最小限に抑えられるため、パネルを設置してもコストメリットが生まれる可能性がある。そうすれば、発電所全体の設計が変わってくるだろう。

発電所のポテンシャルを最大化することが次世代パワエレの本領なのだ。

次世代パワエレ活用による
設計変更の簡易イメージ

影の影響を恐れない設計

<通常の発電所>
影がかかるパネルの影響で他のパネルの発電量まで下がってしまうため、パネル設置を諦めなければならない場合も。

<次世代パワエレ活用>
他のパネルへの影響を最小限に抑えられるため、影がかかる場所にもパネルを設置できる!

BOSコストを抑えた設計

<通常の発電所>
接続箱ごとにパワコンまでケーブルが伸びている設計。

<次世代パワエレ活用>
接続箱の数とケーブルの長さを削減。それぞれの施工コストも同時に削減できる。


SOLAR JOURNAL vol.27(2018年秋号)より転載

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【FIT/FIP大幅改正①】初期投資支援スキーム、始動! 屋根設置太陽光に追い風!!...
  2. 【参加受付中!】2025年4月22日(火)「第33回PVビジネスセミナー」
  3. 【FIT/FIP大幅改正②】初期投資支援スキームで、屋根上の太陽光ビジネスが変わる!!...
  4. 本社ビルのエネルギー消費量を50%削減! GOODWEの「究極のトータルソリューション」...
  5. ゴルフ練習場屋根への施工事例を大公開! GoodWeのトータルソリューションで実現...
  6. 【2025年度の新制度②】適格事業者の認定と支援・非FIT非化石証書の直接取引拡大など...
  7. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  8. 環境省の新年度事業を徹底解説! 工場や事業場の脱炭素化支援策のポイント...
  9. 10kW未満の住宅用・事業用太陽光発電の屋根設置 10月から買い取り価格を大幅に引き上げ...
  10. 革新的な太陽光発電技術、LIXILのPVロールスクリーンシステムが大賞受賞
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.53 | ¥0
2025/4/10発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ