中国トップ企業に聞いた! 3つの質問で考えるアフターコロナの太陽光ビジネスとは?【ジンコソーラー編】
2020/11/20
新型コロナウイルスの影響にとどまらず、太陽光市場は大きく変わっている。日本市場について、アフターコロナの予測や今後の戦略について、中国メーカーのジンコソーラーに話を聞いた。
日本市場について、アフターコロナの予測と、
FITからFIPへの移行に対する
期待と戦略について教えてください。
新型コロナウイルス感染拡大は世界各国の社会・経済秩序に多かれ少なかれ影響を与えました。各国市場のFIT認定取り消しがされるにつれて、日本FIT認定を取り消す措置も検討されています。FIPへの転換は、売電単価に市場変動の要素を加味しつつ、プレミアム分だけ売電単価を高くすることで再エネの事業性を高め、普及を後押しします。それにより、製品の出力と変換効率の向上が重要なポイントとなります。
今年ジンコソーラーが発売したTiger Proシリーズは、日本のFIPに対応する主流製品になると予想しています。日本のように人件費が高い国では、高出力モジュール生産は業界の焦点となります。そのため、ジンコソーラーは依然としてQ3時期にTiger Proの量産化を実現し、太陽光関係市場向けに大規模で安全な供給を実現します。
世界市場について、
現在盛り上がりを見せているのは、どの国・地域でしょうか?
中、米、インド、日本は依然として世界の主な市場です。中、米、インド、日本のような国は市場規模、太陽エネルギー利用成熟度から見ると、世界の主な市場だと思われます。
現在では、コロナは世界各国の太陽光発電市場に影響を与えていますが、全体から見て、中東とラテンアメリカへの影響は比較的に小さいです。世界コロナウイルス感染が收束に向かいつつあり、今後市場が回復しつつあるヨーロッパ、中東、ラテンアメリカなどの新興成長市場も主な地域ともいえます。
自家消費市場が日本において
今後成長するためのポイントは何でしょうか?
日本市場は地上設置型メガソーラーから自家消費市場への転換は当たり前のことです。国土の約73%を山地が占める山国の日本は国土面積が少ないが、太陽光発電市場が成熟した国の一つとして、日本の地上設置型メガソーラーの数はますます少なくなりますと思っています。広がっていくためのポイントについて、下記はポイントだと思っています。
1、政策の推進:FITからFIPへの転換はある程度で自家消費型への移行を進めます。
2、製品アップグレード:技術の発展につれて、各パネルメーカーは製品の出力と変換効率の向上を集中し、パネル1枚あたりの発電量を向上させたほかには、モジュールの構造を最適化するより、重量を軽くさせます。
3、日本はグリーンエネルギーへの重視:ますます多くの世界大手企業がRE100に加盟するにつれて、RE100%を目指す日本企業の数が世界ではトップで、日本は太陽エネルギー利用への重視のために、自家消費市場発展はさらに重視されるでしょう。
SOLAR JOURNAL vol.34(2020年夏号)より転載