【2021年度FIT】入札制度が大幅見直し! 年4回開催や上限価格の事前公表も

固定価格買取(FIT)制度が2021年度から大幅に変更になる。2050年カーボンニュートラルを目指すうえで欠かせないFIT入札の活性化を目指すため、複数の要件が緩和される。全電源が対象だが、特に太陽光発電に関する変更点が多い。

募集容量の未達が課題の太陽光
入札制度の見直しで挽回なるか

事業用太陽光発電のFIT入札は、2017年度から開始された。現在までに7回実施されている。入札対象は、2,000kW以上だったものが500kW以上と段階的に拡大され、2020年度からは250kW以上となった。それにも関わらず、第3回を除き、落札容量が募集容量に大きく届かない状況が続いている。

こうした状況の打開策として、経済産業省は2021年度からのFIT入札制度を大きく見直すことを決めた。見直しの全体像は下図のとおりだ。

(出典:経済産業省)

関係者の声を反映し要件緩和
全電源の審査期間や手数料も変更

太陽光発電の入札については、まず、これまで事前非公表とされてきた上限価格があらかじめ公表される。投資予見性を向上させ、事業採算性の検討を容易にする狙いがある。

また、入札の実施回数がこれまでの年2回から年4回に増える。「タイミングによっては、入札募集開始まで半年以上待つ必要があり、機動的な投資判断につながらない」といった意見を反映したものだ。

さらに、全電源に関する見直しとして、参加資格の審査期間を3ヶ月から2週間に短縮する。これまで一律で年度内とされていた落札後の認定取得期限も落札から7ヶ月後までとし、年度をまたぐことも認めた。

1計画あたりの参加手数料も約3割引の9万円に引き下げられ、全体的な要件が大きく緩和された。2021年度初のFIT入札では、落札容量が募集容量に達することを期待したい。

DATA

経済産業省:2021年度から入札制度が利用しやすくなりました


文:山下幸恵(office SOTO)

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