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アンジェリーナ・ジョリーが女性養蜂家を育てるプロジェクトをプロモーション!

映画スター、国連の親善大使、映画監督、6人の子供の母親……。とどまるところを知らないアンジェリーナ・ジョリーの肩書きがまたさらに増えた。養蜂活動家として環境問題に取り組み始めたのだ。

©Tinseltown / Shutterstock.com

人権活動家で
環境活動家

ブラッド・ピットとの結婚・離婚を乗り越え、再びシングルマザーとなったアンジェリーナ・ジョリー(以下アンジー)。6人の子供を育てながら、映画の仕事だけでなく、人権活動家としても活躍するスーパーウーマンなアンジーが活動家として目覚めたのは、2000年に映画の撮影でカンボジアを訪れたのがきっかけだった。翌年、国連難民高等弁務官事務所の親善大使に任命された。

2003年には長男の名前を冠したマドックス・ジョリー=ピット基金を立ち上げ、カンボジアの自然を守る活動を続けている。毎年、世界環境デーには大規模な植林イベントを行い、絶滅危惧種をはじめ、植林する植物の種類を厳選しているという。

女性養蜂家の
後見人として

自然を再生するためにはバラエティーに富んだ植物が必要で、植物を増やすにはミツバチの存在が欠かせない。そんなミツバチを繁殖させる企画にアンジーが参加することになった。今年の世界ミツバチ・デーに顔や体にミツバチがたかっている写真を公開し、女性養蜂家を育てるプロジェクト『ウィメン・フォー・ビーズ(Women for Bees)』をプロモーションした。

『ウィメン・フォー・ビーズ』は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)と香水・化粧品メーカー「ゲラン」の共同プロジェクトで、女性の地位向上とサステナビリティ、生物多様性を目指して、5年間で50人の女性養蜂家を育てるというもの。今年7月にフランスで行われた修了証の授与セレモニーで、同プロジェクトの後見人に任命されたアンジーが参加者と交流する姿が見られた。

アンジーは「知識と技術を手に入れた女性は、本能的に他者を育む手助けをしようとします。私は世界中からこのプロジェクトに集まった女性たちに会えることに興奮しています。彼女たちについて理解し、それぞれの文化や環境、その中でのミツバチの役割を知るのを楽しみにしています。このトレーニングが彼女たちの独立や生活、コミュニティーを助ける強い味方となることを願っています」と声明を発表している。

なお、同プロジェクトは、2025年までに2500の養蜂箱を作り、1億2500万匹のミツバチを繁殖させる目標を掲げている。

ミツバチがいなければ、くまのプーさんはおろか、人間も蜂蜜にありつけないだけでなく、野菜も果物も実らない。食糧危機を回避するには、森の再生だけでなく、ミツバチの繁殖も必須となっているのだ。


取材・文:はせがわいずみ

SOLAR JOURNAL vol.39(2021年秋号)より転載

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