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「蓄電池+EV」で太陽光をフル活用 自家消費はもちろん、停電時は隣家にも電力供給

クルマ好きのご主人が辿り着いた「トライブリッド蓄電システム」。その効果は、ガソリン代や電気代の削減だけではありませんでした。毎日の生活から、万一の災害時まで──笑顔の暮らしを実現した山本さんご一家です

EVと同時に太陽光と
トライブリッドを導入

太陽光発電とEV(電気自動車)、そして「トライブリッド蓄電システム」で理想の暮らしを手に入れた山本さんファミリー。ご主人は自動車メーカーにお勤めで、昔からクルマの運転が大好きだったとのこと。家族でドライブする機会も多く、それだけにガソリン価格の高騰には悩まされていました。しかし、ガソリン車からEVに乗り換え、太陽光をフル活用することで、その悩みは一気に解消されたといいます。
じつは山本さん宅には、それまで太陽光パネルは設置されておらず、EVへの乗り換えを機に太陽光発電も開始されました。そして、発電した電気をできるかぎり有効に使いたいと考え、トライブリッド蓄電システムも導入されました。

クルマの買い替えを機に、5.7kWの太陽光パネルを設置。発電した電気は、家とEVでフル活用します。

 トライブリッド蓄電システムは、パワーコンディショナと蓄電池、EVの充放電をおこなうV2Hスタンドがセットになったニチコン独自のソリューション。蓄電池にもEVにも高効率に電気をためることができ、EVにためた電気を家の中で使うこともできます。
「主人は電車通勤で、私は運転しないので、平日はEVを第2の蓄電池として活用しています。休日は家族でよくドライブに出かけますが、そんなときでも据え置きの蓄電池があるので、発電した電気が無駄になることはありません。ガソリン代が掛からなくなっただけでなく、毎月の電気代も、それまでとは比較にならないほど少なくなりました」と家計を預かる奥様も大満足のご様子です。

山本さん宅の
トライブリッド機器構成

EVを大容量蓄電池としても使えるようにするV2Hスタンド。

狭いスペースにも設置できるトライブリッドパワコン(写真中央)。

蓄電池ユニットを2台設置して14.9kWhの蓄電容量を確保。EVと合わせて80kWh近い大容量蓄電システムを実現。

インターネット接続で様々なサービスに対応するリモコン。

ご近所に電気を送り地域貢献
非常用電源としても大活躍

山本さんがトライブリッド蓄電システムを導入されてから、お住まいの地域は2度の停電に見舞われました。ご主人は、その経験を通して、「災害時の電源としても頼もしいシステムであることを実感した」と話してくれました。
1回目の停電は2023年の秋、強い台風に襲われたことが原因でした。幸い山本さん宅は停電を免れましたが、近くで電柱が倒れて、ご近所のお宅が2日間にわたって停電してしまったといいます。そこで山本さんは、蓄電池とEVにたまっていた電気を、延長コードなどを使ってご近所に供給。それだけでは足りなくなると、「近くの充電ステーションでEVをフル充電してきて、その電気も使ってもらいました」とのこと。
「こうしたことができたのも、据え置き型の蓄電池と走る蓄電池(EV)の連携が可能なトライブリッド蓄電システムがあったからこそです。ご近所の方にたいへん喜んでいただき、私どもとしても貴重な経験になりました」(ご主人)。

休日にEVで旅をするのが大好きな山本さんご一家。太陽光発電とトライブリッド蓄電システムを導入したことで、節電のことや環境のことを話し合う機会も増えたといいます。

 2度目の停電は、2024年6月11日のこと。変電所の事故により、4万戸あまりに及ぶ大規模な停電が、およそ30分続きました。このときは山本さん宅も停電しましたが、トライブリッド蓄電システムのおかげで、何の影響も受けなかったといいます。
月々のエネルギーコスト削減、非常用電源としての安心感――トライブリッド蓄電システムが山本さんファミリーにもたらしたものは少なくないようです。
さらに、ご主人は、「娘もクルマに関心をもってくれ会話が増えました。昨年、免許をとった息子とも、EVや環境のことを話し合えるようになりました」とうれしそう。ご家族の絆がいっそう深まったことこそ、システム導入の最大の成果だったのかもしれません。
※「トライブリッド蓄電システム」はニチコン株式会社の登録商標です。

 

問い合わせ

ニチコン株式会社
京都市中京区烏丸通御池上る
(製品に関するお問合せ)
TEL:0120-215-030


写真/松尾夏樹

取材・文/廣町公則

SOLAR JOURNAL vol.50(2024年夏号) より転載

Sponsored by ニチコン株式会社

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