政策・マーケット

再エネ100%達成率はダントツ! RE100の発祥地・欧州の実力

RE100のゴールは加盟することではなく「再エネ100%の達成」だが、発祥地である欧州の実力はどうだろう。エネルギージャーナリスト・北村和也氏が読み解く。

圧倒的に先行する
欧州のRE100

RE100は2014年にスタートしたばかりのまだ歴史の浅い組織であるが、わずかの間に140近い企業が参加するまでに急成長した。今年の年次報告の段階で、メンバーのトータル電力需要は、世界の国でみれば24番目に値するという大需要家である。

発祥がイギリスだけにヨーロッパの参加企業が最も多い。そこで、今回は、今年の年次報告をベースに欧州のRE100の実力を見てみよう。初参加が昨年のリコーの日本にとって、欧州でのRE100は良き先達(せんだち)であろう。

数字が示す
欧州の先進性

数字から見ることにする。1月の年次報告時点での加盟は122で、そのうち70社が欧州に本社を持つ。割合では57%である。次に多いのが北米の42社(35%)であるから、抜け出ている。

国別では、グーグル、アップル、マイクロソフトなど超有名企業を有するアメリカが41社と第1位なのは仕方がないかもしれない。

ただし、2位以下は、イギリス25社、スイス9社、オランダ7社などと欧州が続く。これまで本コラムで多く取り上げてきた再エネ先進国で欧州一の経済大国ドイツが4社と出遅れているのが不思議ともいえる。

100%達成でも
群を抜く欧州

日本でも今年に入って急速にRE100参加の企業が増え、つい先日8社となった。RE100の総括責任者によれば、この夏には15社となり、3位に駆け上がると想定される。

ただし、重要なのは、参加することではなく目標(再エネ100%)の達成である。年次報告でのリストをカウントすると、2016年までに再エネ電力100%を達成した企業の数は26あり、そのうち、北米の10社を除いた16が欧州企業となっている。

2017年に新たにイギリスの1社が100%を宣言しており、欧州の達成企業は27となった。

さらに、消費電力のうちの再エネ率もヨーロッパの実績は他を圧倒する。メンバー70社の平均で61%が再エネである。中でもスペインの87%は特筆すべき数字となっている。アメリカは25%に過ぎない。

プロフィール

北村和也

エネルギージャーナリスト。日本再生可能エネルギー総合研究所(JRRI)代表。エネルギーの存在意義/平等性/平和性という3つのエネルギー理念に基づき、再エネ技術、制度やデータなど最新情報の収集や評価などを行う。
日本再生可能エネルギー総合研究所公式ホームページ


SOLAR JOURNAL vol.26(2018年夏号)より転載

関連記事

アクセスランキング

  1. 頻繁に変更される未稼働案件ルール、今度は「変更整理表」更新
  2. 小泉元首相も注目の「太陽光発電事業者連盟」が発足、今後の活動は?
  3. 東北電力「出力制御の準備」訴え、来春には再エネ電力が需要の65%に
  4. SUNGROWが新製品2機種を発表! 本誌連載中の飯田氏が基調講演も!
  5. 発電量を最大化するモニタリングシステムとは? 導入企業も多数!
  6. 太陽電池モジュールを巡る、米国における”貿易摩擦”と”輸入制限”
  7. 大手電力会社の「卒FIT」対応は? 転機の2019年を前に第一報が続々!
  8. ソーラービニールハウスも大好評! BSLがパネル架台の可能性を切り拓く
  9. 2019年1月16日開催! 太陽光の今がわかる「PVビジネスセミナー」
  10. インドが太陽電池モジュールのセーフガード課税を実施、影響は短期的?

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.27 / ¥0
2018年10月31日発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ 太陽光業界最新ニュース