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超小型EVモビリティが身近な存在に! トヨタ「C+pod」や中国「宏光MINI」

多くの国が温室効果ガスの排出量を減らそうと努め、自動車は電動化に舵を切った。EV(電気自動車)は珍しいものではなくなり、日常使いのパートナーとして超小型EVが期待されている。トヨタが発表した超小型モビリティの最新作「C+pod(シーポッド)」と、中国でヒットしている「宏光MINI」の魅力と実力に迫る。

上の写真:トヨタ C+pod

軽自動車よりも小さい
日常使いのパートナー

世界は脱炭素社会を目指し、地球温暖化の元凶とされるCO2の排出量を実質ゼロにする、という方針を打ち出してきている。ゼロエミッションへの流れは勢いを増し、電動化なしに自動車は生き残れなくなっている。日本も脱ガソリン車の方針を打ち出し、国交省は遅ればせながら超小型モビリティの車両区分を設定し、認定制度を創設した。 


シンプルで刷新的、そして開放感あふれるキャビン。2人には十分な広さと荷室空間を実現している(トヨタ C+pod)。

超小型モビリティというのは、軽自動車より小さく、環境性能に優れ、地域の手軽な移動の足となる2人乗り程度の乗り物のことだ。トヨタは2020年12月に、超小型モビリティの基準を満たした「C+pod」を限定発売している。2人乗りの小さなEVで、最高出力9.2kW(12.5PS)のモーターと9.06kWhのリチウムイオン電池を積み、一充電の走行距離は150kmだ。今は法人ユーザーや自治体などを対象にしているが、2022年には個人向けにも販売を行うと発表した。 


単相200Vで約5時間、100Vでは16時間で満充電になる。緊急時に役立つ外部給電機能も標準装備した(トヨタ C+pod)。

このC+podより早く、中国の自動車メーカー・上汽通用五菱は「宏光MINI」を中国国内で発売。狭いながらも4人乗ることが可能だ。モーターも強力で、価格は日本円にして60万円ほどと低価格であることから、大ヒットした。 

上汽通用五菱 宏光MINI

4人が乗れ、一充電で100kmほどの距離を走れる中国製の宏光MINIは価格の安さも大きな魅力だ。

超小型モビリティの時代は、間近に迫ってきている。

DATA

トヨタ C+pod
C+podは全長2490㎜、全幅1290㎜、全高1550㎜のミニマムEV。最高速度は60km/h、航続距離は150kmだ。小さいが、安全性能は高いレベルにある。

【販売価格】
メーカー希望小売価格(税込)165万円~


取材・文/片岡英明

SOLAR JOURNAL vol.36(2021年冬号)より転載

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