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猛暑でも今夏の電力需給は安定! 太陽光発電が下支え

連日の猛暑に見舞われた今夏。冷房の利用増加などによる電力不足を心配する声もあったが、どうやら懸念に終わりそうだ。安定した電力供給体制の背景には、太陽光発電の存在があった。

最高気温の記録更新も
電力需給「安定的」

今年の夏は、記録的な猛暑日が続くなど、非常に暑い。一時は暑さがやわらいだものの、またぶり返してきており、連日30度を超える厳しい残暑が続いている。

暑さに比例して冷房の使用機会も増え、電力使用量も多くなる。そうすると電力不足が心配になってくるが、東京電力管内のこの夏の電力需給は、ほぼ安定しているようだ。東電管内の電力需給については、以下のページから見ることができる。

>>でんき予報(外部サイト)

このページでは、電力需給の逼迫度に応じて、93%未満を「安定的」、93%以上95%未満を「やや厳しい」、95%以上を「厳しい」、97%レベルを「非常に厳しい」と4段階で表示している。

それに基づいて過去の実績を見ると、この夏は7月2日に「やや厳しい(94%)」が1日あったのみで、そのほかの日はすべて「安定的」。日本国内で観測史上最高気温が記録された(埼玉県熊谷市で41.1度)7月23日も、92%だった。

太陽光発電が電力の
安定供給を支えている

安定した電力の供給体制を下支えしている要因はいくつかあるが、そのうちの1つが太陽光発電の普及だ。照りつける日差しは、夏の暑さと同時に、太陽光発電による電力ももたらす。日中は冷房などによって電力使用量が増えるが、太陽光の発電量も増えることで、うまく需要と供給のバランスが取れているというわけだ。

太陽光発電はFIT制度の後押しなどによって普及が進み、東電管内での供給力の1割超を担うともいわれている。

一方、現在、東電管内で稼働している原発はない。今夏のように猛暑で電力使用量が多くなっても、太陽光発電の普及などにより、原発に頼ることなく電力を供給できることが明らかになった、といえるだろう。

DATA

東京電力

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