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過積載率を高める日本向け新型パワコン開発中!

2015年に太陽光発電用パワコンの出荷量で世界ナンバーワンを達成したサングロウ。同社は日本向けの新型パワコンを開発中だという。同社日本法人代表取締役の趙天工氏に話を聞いた。

1997年、中国で生まれたサングロウは、主に太陽光発電用のパワコン、インバータ、蓄電システムなどを製造しており、今や主要なグローバルメーカーの1社となった。

従業員1800人の内、600人以上がエンジニア。技術開発を重視しており、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、日本、タイ、インドなど世界各地に拠点がある。2008年以降、同社製品はヨーロッパ、アメリカのPV市場でも幅広く使用されるようになり、2011年に深セン証券取引所に上場。2015年には太陽光パワコンの出荷量が世界ナンバーワンになるまで成長した。

一方、日本では、2006年に東京都千代田区で蓄電用パワコン事業を始め、2014年に日本法人を設立した。同社代表取締役の趙天工氏によれば、「15年には50MW、2016年には100MW出荷しました。日本国内だけで1GW以上の設備認定を獲得しており、今年1月にはすでに18MW出荷しています」という。

メインの製品は49.5kWの分散型パワコン。最大の特長は、「強制風冷」という機能によってパワコンの内部温度が低く抑えられていることだ。夏でも安定的に作動し、発電ロスを防いで利益を確保することができる。また、自然冷却のパワコンに比べて同社製品は4~6倍も寿命が長く、20年を想定している。

そして、今年の夏ごろに発売予定なのが、33.3kWバージョンだ。これまで過積載は1.4倍だったが、この製品では1.8倍以上できるようになり、ますます選択の幅が広がる。

日本では後発だからこそ、日本向けサービスを改善してきた。特に、高温多湿な気候や塩害などの厳しい自然環境でも耐えられるような製品開発を進めている。趙氏は「日本は重要な海外市場の1つ。もっと投資していきたい」と意気込む。

ますます日本のパワコン市場で同社は存在感を増してきそうだ。


サングロウジャパン代表の趙天工氏


取材・文/大根田康介

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