編集部からのお知らせ

太陽光のみで成層圏へ!? パネル付飛行機に注目だ!

2018年、人類がついに太陽光の力で宇宙へ飛び出す! 太陽光のみを動力として空を飛ぶ、ソーラー・ストラトスが2018年の試験飛行に向けて準備を進めている。世界が注目するこの実験が成功すれば、太陽光の可能性が更に広がるだろう。

再生可能エネルギーが飛躍する新時代の幕開けになるかもしれない。太陽光のみを動力として高度7万5000フィート(約23km)以上の成層圏を目指すソーラー・ストラトス。22㎡のソーラーパネルを翼に敷き詰めた2人乗り単発プロペラ機に、世界の注目が集まっている。

開発とデザインは独エレクトラ・ソーラー社のカリン・ゴロガン氏が担当。全長8.5m、全幅24.9m、重さ450kgの機体に変換効率22~24%の太陽電池セル、22kWhのリチウムイオン電池を搭載し、最大出力32kW/2200rpmのエンジンをつけて同機を飛ばす。

2018年には成層圏へ向けて飛びたつ予定のソーラー・ストラトス。

パイロットには発起人のラファエル・ドンジャン氏と共同操縦士のティエリ・プロジュー氏の2人が。そこに国際宇宙ステーションでの滞在経験を持つスペイン系アメリカ人宇宙飛行士マイケル・ロペス=アレグリア氏がフライト・ディレクターとして加わるなど、プロジェクトチームは各国のスペシャリストを集めた陣容だ。

予定飛行時間は約5時間。2時間かけて成層圏へ到達し、15分間成層圏を航行。その後3時間かけて降下する。軽量化のため機体の内部の加圧は行わず、操縦士は太陽光のみで作動する宇宙服を着用してコクピットに乗り込む。成層圏では摂氏マイナス70度の世界にさらされる。

最初の成層圏飛行は2018年! 太陽光がエネルギーの主流になる時は着実に近づいている。

Solarstratos公式ホームページ(英語)


文/Yukinobu Kato

写真/Creatorz Deitz

※『SOLAR JOURNAL』 vol.21より転載

関連記事

2018/04/04 | 編集部からのお知らせ

ハンファQセルズが“TOP BRAND PV”の称号獲得 

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 《東京都の補助金解説》エネマネで太陽光・EV・充電設備・ERAB事業のメリットを最大化!...
  2. 【受付中】2/13 東京都の補助金で加速!《エネマネ》セミナー ~EV、充電設備、ERAB最新事情~...
  3. 【終了】2025年1月29日(水)「第32回PVビジネスセミナー」
  4. 【北村コラム】快進撃が続くドイツの太陽光発電
  5. 来年度政府予算案 需要家主導型事業に前年度並み 98億円を計上
  6. 鉄道環境で挑む新技術 ペロブスカイト太陽電池付き防音壁の実証開始
  7. 【パナソニック】マレーシアで最大級の太陽光発電システムを稼働
  8. 【入門】脱炭素時代を生き抜く! エネルギーマネジメント・脱炭素の基礎知識をわかりやすく解説...
  9. 【東芝エネルギーシステムズ】発電事業者と需要家を結ぶ「EneHub™」登場
  10. 【第7次エネルギー基本計画の原案公表】40年度に太陽光は22~29%程度、風力は4~8%程度...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.52 | ¥0
2025/1/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ