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「波力発電」が世界初の実用化へ向けてついに始動!

波力は効率の良い自然エネルギー
日本の製造技術を駆使した新発電方式

波によって生み出されるエネルギー密度は、太陽の約20倍、風の約4倍にもなるといわれている(平成22年:東京都環境局「波力発電検討会報告書」より)。GPIは最低50cmの高さの波があれば発電できるため、発電にかかるコストも5~7円/kWh程度だという。また、海洋は枯渇の心配がなく、発生する波も太陽光や風力のように天候の影響がほとんどないため、安定的な電力の供給が可能だ。

今回導入した発電システムの原理はイタリアで誕生したものだが、設計、製造は日本の近畿圏内の企業がそれぞれ担当した。実証機の発電機や位置制御用装置などは欧州製のものを使用しているが、その一部を日本国内でさらに改良、ほか多くの部品が日本製だ。実用化の際には、ほぼ国内産の部品で製造する予定だとしている。

波力発電は、地方自治体や中小企業にとっても、エネルギーの地産地消ビジネスに参入するための間口が広がる新しい技術。Wave Energy Technology株式会社では今後、日本国内における「波力発電プロジェクト」の立ち上げをバックアップし、波力発電のメジャー化を進めていく方針だ。


GPI実証機の概要図(出典:Wave Energy Technology)


Wave Energy Technology株式会社
東京都港区虎ノ門3-10-3 虎ノ門MTビル 5階
TEL:03-6452-8988
HP:http://www.we-tech.jp


取材・文/児玉菜穂子(micro*cubic)

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