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風力大航海時代 -世界のトレンドは洋上へ-

世界の再生可能エネルギーを、太陽光とともに牽引する風力発電。ヨーロッパでは洋上風力発電の普及が急速に進んでいる。かつて各国が、国の威信をかけて大海原を目指したように、いま風力発電は洋上へと活路を拓く。日本風力エネルギー学会(JWEA)会長・石原孟氏(東京大学教授)に聞いた。

再エネを牽引する風力発電

世界の風力発電の設備容量は、2016年末には約486GWに達している。このとき太陽光発電の設備容量は、約227GW。世界の再生可能エネルギーにおいては、風力発電が揺るぎない主役だ。ちなみに、2015年における再生可能エネルギー発電設備に対する投資額は、世界全体で2900億ドル(約29兆円)。そのうちの約95%を風力と太陽光が占めている。
石原教授によると、世界の風力発電のトレンドは、いま陸上から洋上へと大きく変わろうとしている。欧州を中心に洋上風力発電の導入が急拡大してきており、既に累計約15GWに及んでいるという。陸上風力発電に比べて歴史の浅い洋上風力だが、その成長曲線はこれまでの陸上風力と同様に描かれつつある。ヨーロッパにおいて、陸上風力は2020年代初頭にピークを迎えると予測されているが、洋上風力は2020年以降、さらに大きく伸びていく見通しだ。

風力大航海時代
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取材・文/廣町公則

 

SOLAR JOURNAL vol.22(2017年夏号)より転載

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