編集部からのお知らせ

エネ庁、「ERAB」のセキュリティガイドラインを改訂

需要家側のエネルギーリソース(蓄電池・太陽光・ディマンドリスポンスなど)を集約することで1つの発電所のように機能できるとして期待のかかる「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス(ERAB)」。エネ庁は、ERAB運用のサイバーセキュリティ対策のガイドラインの改訂版を公表した。

エネルギー・リソース・
アグリケーション・ビジネスとは?

「エネルギー・リソース・アグリケーション・ビジネス(ERAB)」とは、IoTを用いて需要家が保有する分散エネルギー機器と電力の消費量を”エネルギー・リソース”として束ねる(アグリゲーション)ことで、新たな価値を見出すビジネスだ。

各需要家のエネルギー機器をインターネットを介して外部と繋ぐことで、系統運用者の調整力をはじめ、需要家のエネルギーコスト削減、再生可能エネルギーの出力抑制回避、レジリエンシーなど様々なメリットが得られるとして注目が集まっている。

セキュリティ面の問題を払拭する
ガイドラインを改訂

ERABは、各需要家等内にあるエネルギー機器をインターネット接続するという特徴から、サイバーセキュリティ対策が脆弱であった場合、需要家の電気の利用に影響を及ぼすことが懸念されていた。

そこで資源エネルギー庁では、ERABの中でも特にサイバーセキュリティのあり方に焦点を当てて検討をするために、ERAB検討会の下部組織として「サイバーセキュリティ WG」を設置し、サイバーセキュリティ対策をまとめたガイドラインを制定。

そして今回、2017年11月29日に「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスに関するサイバーセキュリティガイドライン」の改訂版を発表した。

主な改訂点は、下記の4つだ。

・認証や暗号化の仕組みの導入。
・機器の相互認証や通信の暗号化の仕組みを導入し、各機器を保護することとする。
・特定されたアグリゲーターからの接続のみに限定。
・送配電事業者のシステムへの接続は、特定されたアグリゲーターのシステムのみからの接続に限定することとする。

同庁では、ERABを東京2020プロジェクトの一環として、東京オリンピックでのショーケース化を目指し検討を進めている。

問い合わせ

エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス検討会

関連記事

2018/02/27 | 編集部からのお知らせ

2018年度も注目の太陽光発電「入札制度」とは?

経済産業省

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 国内最大級の348台分ソーラーカーポート設置で電力自給率20%達成へ
  2. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  3. 2025年度に日本市場300MWhの蓄電池調達 TAOKE ENERGYとCATL社が契約締結
  4. 放射冷却素材『SPACECOOL』で問題解決 熱トラブル停止「ゼロ」を達成した方法を初公開...
  5. 【参加受付中!】2025年4月22日(火)「第33回PVビジネスセミナー」
  6. AI技術を融合した「モジュール式蓄電システム」 高い安全性とコスト効率が強み...
  7. 【受付中】3/14(金) 盗難対策ウェビナー ~2025年最新情報と対策ノウハウ~
  8. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  9. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
  10. 伊藤忠商事とEnphase(エンフェーズ)が業務提携。米国トップのマイクロインバーターついに日本販売...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.52 | ¥0
2025/1/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ