JPEA、太陽光の「主力電源化」と「2019年問題」を語る
2018/06/13
再エネ大量導入に向け
系統制約の克服を急げ!
系統制約の克服は、主力電源化の前提となる再エネの大量導入のためにも不可欠な要件だ。同協会では、系統制約問題の解決策を「系統空き容量の不足問題」と「出力抑制リスク」の2つに分けて提言する。
太陽光発電の意義について熱く語るJPEA事務局長の増川武昭氏
系統空き容量の不足問題は、新規電源が系統への接続を希望する際、系統に空き容量がない限り接続が認められない(先着優先)という現行ルールの限界ともいえる。同協会では、空き容量がない場合でも、事故や混雑が発生した場合に混雑処理(潮流抑制)を行うことを前提に接続を可能とするルール(コネクト&マネージ)を取り入れれば、系統増強を待たなくても容量確保が可能であるとして、新ルールの早期策定を促す。長期的には、再エネの大量導入を前提とした日本全体の系統整備計画を策定し推進すべきと要望する。
出力抑制リスクについては、地域間連系線の最大活用で大幅に低減可能である。同協会では、さらに市場メカニズムの活用による新規需要の創出や、ヒートポンプ給湯器やEV(電気自動車)・蓄電池などを活用したデマンドサイドマネジメントにより、出力抑制リスクを限りなくゼロに近づけることが可能であるとする。