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太陽光は限界に? 日本が注力すべき「地熱発電」の可能性

これまで急速に普及が進んできた太陽光発電。しかし、市場は徐々に成長スピードが落ち、飽和状態に近づきつつある。再生可能エネルギーを主力電源として掲げる日本において、太陽光以外に着目すべきエネルギー源は何か? 発電事業を手がけるGPSSホールディングスの目﨑氏にお話を伺った。

現状、屋根上太陽光発電は
日本で普及しにくい?

太陽光発電はこれまで開発しやすかったため急速に普及が進みましたが、系統制約や開発地の不足など、かなり限界に近付いてきていると思います。物理的に大規模な設備を増やしていくには制約が多い。とはいえ、太陽光発電市場がすぐになくなるわけでもないでしょう。

住宅などの屋根上は、空いたスペースの有効活用という点で市場が拡大するのは大方予想できます。ただ、我々は即参入とは考えていません。大きい屋根の屋根貸しが可能なら取り組みたいですが、登記設定ができないなど法的制約があり、ファイナンスがつかないため日本では普及しにくいのが現状です。

地熱は開発難易度が高いものの
安定性は抜群

これらを逆算して考えると、当社は太陽光ありきで事業を進めていません。より安定的な電源で、かつ日本でのポテンシャルが高いものとして、地熱・小水力・バイオガスに着目しています。地熱については3〜4年前から開発を進めていますが、リードタイムが長いのがネックです。

地熱は掘って当たらないといけないというギャンブル的な要因があり、資金力という意味でもどんどん開発するのは難しい。しかし、今後はより安定的な電源が選択されていくでしょうから、その点でも地熱のポテンシャルは高いと考えています。

プロフィール

GPSSホールディングス株式会社
代表取締役社長

目﨑雅昭氏


SOLAR JOURNAL vol.26(2018年夏号)より転載

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