編集部からのお知らせ

“災害対策できる自家消費システム”がカギ SUNGROWが見る日本市場とは

FITの抜本的見直しや住宅用の卒FITを控え、日本市場に新しいトレンドが芽生え始めつつある。SUNGROW株式会社代表取締役の孫氏は、日本市場の将来をどのように見ているのだろうか。

自家消費システムがカギ

日本市場は安定的ですが、これからFIT価格が下がり、当社の主な販売先だった特別高圧などの大型案件は減るでしょう。

その一方で、日本企業の間では、東南アジアや中東など太陽光が普及していない国への進出のニーズが高まっています。

日本市場は大きく分けるとFIT向けと自家消費向けの製品展開があり、その中で産業用と家庭用に分かれています。現在、我々がメインとしているのは、自家消費向けの産業用(50kW以上500kW未満)です。産業用蓄電システムでは日本では50MWh以上の導入実績があります。

FIT案件に関して、全体市場の規模として下がっていく中に、将来的に自家消費へ集中していくと考えています。



FIT後の太陽光発電市場がどうなるかは、国の政策も関わってきます。ただ、2020年のFIT終了時に何をするのか、政府はまだ検討段階です。おそらく来年中には明確になってくるでしょう。いずれにせよ自家消費が主軸となるのは確かです。

日本市場は500kW未満サイズのニーズが多いにも関わらず、導入量が低い理由は、蓄電システムがまだまだ高いからだと思います。導入しやすい価格にするためにも、蓄電池、パワコン、変圧器などをワンセットにした一体型の災害対策できる蓄電システムを自社生産できる体制を整えています。

PROFILE

SUNGROW JAPAN株式会社
代表取締役

孫 瀟氏




SOLAR JOURNAL vol.31(2019年秋号)より転載

関連記事

2017/11/10 | 編集部からのお知らせ

世界最大! 浮体式水上メガソーラー現る

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 長期安定適格太陽光事業者制度始まる。複数の遠隔監視システムを使う発電所の「バルク管理」の課題をどう解決するか...
  2. 『SOLAR JOURNAL』最新夏号8/1発行!《再エネ 主力電源へ》
  3. ハンファジャパン、「N型バックコンタクト」で新境地を拓く! 日本の屋根に寄り添った「全方位進化」とは?...
  4. 2023年、さらに加速する欧州の太陽光ブーム
  5. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  6. 世界の平均気温が史上最高を記録、目の前に迫る温暖化の危機
  7. 北海道釧路市「ノーモア メガソーラー宣言」 10kW以上の事業用太陽光発電を許可制へ...
  8. 【受付中】9/3(水)開催!注目の系統用蓄電池に特化した、投資家・金融向け「グリーン投資戦略セミナー」...
  9. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
  10. 【参加受付中!】2025年9月12日(金)「第35回PVビジネスセミナー」
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.54 | ¥0
2025/8/1発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ