【2021年度FIT】太陽光第9回、前回に続き入札容量が募集容量超え。平均落札価格10.6円
2021/10/15
8月27日、FIT太陽光の第9回入札結果が発表された。入札された容量は約270MWとなり、前回に引き続き募集容量を上回った。今回は上限価格が事前に公表されていた。加重平均落札価格は10.60円/kWhで、前回からわずかに下がった。
上限価格を事前に公表しての実施
入札容量が募集容量を上回る
低炭素投資促進機構(GIO)は8月27日、今年度2回目となる固定価格買取(FIT)制度の太陽光第9回入札結果を公表した。出力250kWの太陽光を対象とする入札だ。今回は、上限価格10.75円/kWhを予め公表のうえ実施された。募集容量は224.3357MWだ。
これに対し、215件の入札があり、入札容量は270.0359MWと募集容量を上回った。入札容量が募集容量に満たない状態が続いてきたが、前回の第8回入札から2回連続で募集容量を上回った。
落札の結果、加重平均落札価格は10.60円/kWh、最低落札価格は10.28円/kWh、最高落札価格は10.73円/kWhであった。落札件数は192件、落札された出力の合計は224.3357MWとなった。
入札件数も前回から順調に増加
第10回の入札容量も同日に公表
前回の第8回入札では、募集容量208MWに対し248.8392MW、185件の入札があり、加重平均落札価格は10.82円/kWhだった。今回は入札容量、入札件数ともに前回を上回った。
また、GIOは同日、太陽光第10回入札の募集容量も発表した。今年度3回目となる第10回の募集容量は242.6158MWで、事業計画は現在受付中。期間は9月27日(月)~10月15日(金)となっている。次回も入札容量が募集量を上回るのか、落札価格の下落傾向と合わせて注目したい。
DATA
文:山下幸恵(office SOTO)