政策・制度

「2050年までに『ゼロエミッション東京』の実現を掲げる東京都は、エネルギーマネジメントを推進するため、関連する補助金事業を通じて需要家の脱炭素化を支援している。これらの補助金を有効活用することで、エネルギービジネスを拡大するヒントを探る。

《東京都の補助金解説》エネマネで太陽光・EV・充電設備・ERAB事業のメリットを最大化!

2025年度の政府予算案が昨年12月27日に閣議決定された。経済産業省では、需要家主導型太陽光発電・蓄電池導入支援事業に98億円、系統用蓄電池などの電力貯蔵システム導入支援事業に国庫債務負担行為を含めて総額400億円を計上している。

来年度政府予算案 需要家主導型事業に前年度並み 98億円を計上

環境省は12月27日、脱炭素先行地域の第6回募集を、2025年2月3日から2月6日まで実施すると発表した。「脱炭素ドミノ」の起点になり得る先進性・モデル性を重視し、地域経済循環への貢献の観点でも審査する。

【環境省】2月3日から脱炭素先行地域の第6回募集を開始

経済産業省は、第7次エネルギー基本計画案についてのパブリックコメントを実施する。計画案では「再エネを主力電源として最大限導入するとともに、特定の電源や燃料源に過度に依存しないようバランスの取れた電源構成を目指す」としている。

【経済産業省】第7次エネルギー基本計画案について意見募集

「2030年における再生可能エネルギー電力割合50%達成」を掲げる東京都は、脱炭素社会の実現とエネルギーの安定確保に向けた取組を推進。ペロブスカイト太陽電池の実用化に向け、開発事業者に対する支援も実施中だ。概要を紹介する。

【東京都の助成】次世代型ソーラーセルの実証事業に対して4000万円までを助成

「太陽光発電設備のリサイクル制度のあり方について(案)」についてパブリックコメントが実施されている(2025年16日締め切り)。概要を紹介する。

【環境省】「太陽光発電設備のリサイクル制度のあり方について(案)」に対するパブリックコメント

2024年12月2日、経済産業省によって有識者会議(新エネルギー小委員会・系統ワーキンググループ=WG)が開催され、再生可能エネルギーに対する出力制御(出力抑制)の長期見通しなどが俎上に上がった。ここでは近年の出力制御の実績を紹介する。

【経済産業省】FIT案件への制御が増加し、FIP案件への制御が大幅に減少の見通し

政府は12月17日、第7次エネルギー基本計画の原案を公表した。再生可能エネルギーを、2040年度には全体の4割から5割程度に拡大して最大の電源とする方針だ。太陽光は全体の22~29%程度、風力は4~8%程度としている。

【第7次エネルギー基本計画の原案公表】40年度に太陽光は22~29%程度、風力は4~8%程度

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて住宅の省エネ化の支援を強化するため、経済産業省、国土交通省及び環境省が連携して支援する。また、「ZEH基準の水準を大きく上回る性能を有する省エネ住宅(GX志向型住宅)」の新築を支援する新たな補助制度の創設も明らかになった。

【閣議決定】住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案が閣議決定。3省が連携して支援する

日本損害保険協会は今年2月、太陽光発電設備の事故発生状況に関する調査研究をとりまとめた。金属ケーブルなどの盗難による保険金が、5 年前の約20 倍に急増し、持続的な保険提供が困難になる可能性もあることがうきぼりとなった。

太陽光発電、盗難保険金が急増 持続的な保険提供が困難になる可能性も

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