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太陽光は一過性のブーム? 日本市場の可能性に迫る

改正FIT法の施行、そして8月末の施行規則の改正など、太陽光発電ビジネスは人々の生活に寄り添える形を探して変化を続けている。太陽光業界のトップランナーたちに、戦略と展望を聞く人気シリーズ。今回は株式会社Wave Energyの本家正雄氏と、ソーラーエッジ社のツヴィ・ランド氏に話を聞いた。

売電収益向上と安定運用を
トータルにサポート

太陽光発電の重要性は、FIT価格が下がっても変わりません。これからは本当にやる気のある事業者だけが残り、PV市場はより健全なものになっていくと確信しています。生み出した電気を余すところなく活用できるシステムが、ますます重要になってくるでしょう。
私たちはこれまで、高圧盤とパワーコンディショナを組み合わせた「SOLAR SPEC」を主力に、売電収益にこだわった太陽光発電システムの構築・運用をトータルにサポートしてきました。パワコンひとつをとっても、集中型・分散型それぞれにメリット・デメリットがあります。集中型と分散型のメリットを融合させた中間型システムも検討に値します。要は、その案件に最適なシステムがどのようなものなのかを多様な観点から分析し、最適解を追求していくことです。
今日「過積載」がトレンドになっていますが、私たちはFITスタート以前から、その意義を認め、研究を重ねてきました。O&Mにおける「遠隔制御」についても、他社に先駆けて特許を取得し、発電所の安定運用を支えてきました。太陽光が一過性のブームではなく、持続可能な産業として発展していけるよう、私たちWaveEnergyは、これからもベスト・ソリューションを提供しつづけます。

Profile

株式会社Wave Energy 取締役副社長
本家正雄氏


発電量最大化ソリューションで
生涯価値をアップ

私たちは世界各国で事業を展開していますが、長期的にみて日本市場には大きな可能性があると分析しています。FITというインセンティブが下がっていくのは世界的にも当然の流れであり、その先にこそ市場の成熟があるのです。日本は、まさにその途中にあります。これからは腰を落ち着けて取り組もうとする事業者だけが残っていくことになるでしょう。
私たちは2015年に東京・市ヶ谷にオフィスを構え、日本市場に本格参入しました。そして今年1月、日本橋に拠点を移し、さらに規模を拡大しました。成熟していく日本市場において、私たちソーラーエッジのソリューションには大きな意義があると信じているからです。
それは、モジュールレベルで発電量を最大化できる「DC最適化パワーコンディショナ・ソリューション」。発電量の低下につながるモジュール間のミスマッチを解消する特許技術であり、太陽光発電システムの生涯価値を高めるものとして100カ国以上で評価されているものです。日本の皆様に提供するにあっては、使用環境等を熟慮し、日本に最適なシステムにカスタマイズしています。日本の再生可能エネルギー普及に貢献していければ幸いです。

Profile

Solar Edge VP Global Sales
Zvi Lando氏

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取材・文/廣町公則

『SOLAR JOURNAL』vol.23より転載

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