編集部からのお知らせ

一般海域占用期間が最長30年に! 洋上風力発電の新法案とメリットとは

陸上よりも安定した強い風が吹くため、有利とされている洋上風力発電。欧州に比べて日本の基数が少ないのはなぜか。また、今年3月に閣議決定され国会での成立を待っている「洋上風力促進法」の内容とは?

欧州3500基vs日本6基
求められる海域利用ルール

洋上風力をはじめとした海洋再生可能エネルギーの利用促進は、日本が有する広大な海域の開発・利用を有効に進める観点から、海洋政策上の重要課題として『海洋基本計画』(2013年4月閣議決定)に位置付けられている。

洋上は一般的に、陸上よりも安定した強い風が吹くので、そもそも風力発電に向いている。さらに、洋上であれば風車の大型化もしやすい。洋上風力発電は、大規模な開発により経済性の確保が可能であり、関連産業への波及効果とともに、発電設備の設置・維持管理での港湾の活用による地元産業への好影響も期待できる。

●洋上風力発電のメリット
(陸上風力発電との比較)


※風況と設備の規模により決まってくるもの。出典:経済産業省

しかし実際には、国が主導する実証試験(6基)を除いて、ほとんど利用が進んでおらず、発電コストも高止まりしたままだ(FIT価格36円/kWh)。

一方、ヨーロッパでは既に実証段階を終え、3500基を超える洋上風力発電設備が稼働しており(2016年末現在)、発電コストは6〜12円/kWh程度にまで下がっている。

●欧州と日本の洋上風力発電の現状

出典:経済産業省

12>

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 10kW未満の住宅用・事業用太陽光発電の屋根設置 10月から買い取り価格を大幅に引き上げ...
  2. 【参加受付中!】2025年4月22日(火)「第33回PVビジネスセミナー」
  3. 同時市場導入へ詳細な検討がスタート、課題が多く実現に不透明感も
  4. 中国産の黒鉛電極に「反ダンピング課税」暫定適用、調査期間を3ヶ月延長...
  5. 【インタビュー】AIKO SOLAR 躍進の秘密に迫る! 日本人CTOが挑んだこととは?...
  6. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
  7. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  8. 青森県再エネ共生税・共生条例が県議会で可決、ゾーニングと課税を組み合わせた都道府県条例は全国初 ...
  9. 【FIPの進化形】時代はFIP移行+蓄電池へ! 新たなビジネスモデルを探る《FIP転》...
  10. 【2025年度の新制度①】早期連系追加対策・初期投資支援・省エネ基準適合義務化を徹底解説...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.52 | ¥0
2025/1/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ