太陽光発電

常夏の楽園が再エネ100%を目指すワケ

太陽光発電の浸透率が
全米一のハワイ州

アメリカで太陽光発電導入量のダントツナンバーを走るのはカリフォルニア州で、全米の総設置容量の50%以上を占めている。
しかし、1人当たりの太陽光発電導入量でみると、実はハワイ州がカリフォルニア州を大きく引き離してナンバーワンなのだ。これは、ハワイ州の12%の家庭が太陽光発電システムを設置しているのに匹敵する。さらに、同州で人口が最も多いオアフ島では、2016年の3月時点で家庭用太陽光発電浸透率が30%を既に超えているそうだ。本土のように広大な土地もなく、小さな島々で構成されているハワイ州で、なぜ太陽光発電の導入が進んだのか? その理由は、アメリカで最も高い電気料金にある。

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「グリッドパリティ」実現に
全米一高い電気料金が寄与

米エネルギー省( DOE )のエネルギー情報課(USEnergyInformationAdministration)によると、2014年のアメリカの家庭
用電気料金の平均単価は10・4セント/kWhだった。それに対して、ハワイ州は33・43セント/kWhと、アメリカ平均の3倍以上に上る。ちなみに、アメリカで1番電気料金の単価が低いのはワシントン州で、7・13セント/kWhとハワイ州の約5分の1だ。そして、太陽光発電導入量全米1位のカリフォルニア州は15・15セント/kWhと、ハワイ州の約2分の1となっている。のずば抜けて高い電気料金のおげで、 太陽光発電への投資リターン、つまり経済的なメリットが格段に高く、他の州と比べて「グリッドリティ」をひと足早く実現できたというわけだ。ハワイ州は現在、2030年までに分散型太陽光発電導入量を3倍にするゴールを掲げている。系統接続拒否、または出力抑制をかけずにこれからも分散型太陽光発電導入を促進するため、同州は蓄電
池の併設、さらに、「夜間割引」でなく 「日中割引」電気料金プラン日中の太陽光発電電力の消費を促す方法も既に取り入れている。ワイ州では、「再生可能エネルギー100%の達成」に向けて、電力消費者に大きな負担を欠けず、持続可能な方法で分散型太陽光発電の継続的に増やしていく方針だ。さらに、メガソーラーや風力、地熱、バイオマス、バイオ燃料など、多様な再生可能エネルギーが導入できるように送配電網も近代化する計画である。


取材・文/モベヤン・ジュンコ

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