注目キーワード

太陽光発電

ドイツメーカーが生んだ逸品。陸屋根架台の決定版 K2 Systems「Domeシリーズ」

ドイツの太陽光発電システム架台メーカーのK2 Systemsが、2012年から展開する陸屋根専用架台「Dome」シリーズ。その特徴や利点はどこにあるのか、同シリーズを採用する太陽光発電システムを訪れて関係者の声を聞いた。

K2 Systemsとは?
2004年ドイツ創業の太陽光パネル架台専門メーカー。2012年からクラニッヒソーラーを通じて日本市場に参入した。全世界に10拠点を構え、販売実績は累計16GW以上に達する。部材の多くをドイツをはじめとした欧州域内で製造しており、製品保証は標準で12年。日本よりも気象環境が厳しいカリブ海、北欧、東南アジア等を含む約130ヶ国で導入実績がある。

同社の架台は様々なモジュールサイズや、屋根形状、積雪地域や強風地域等でもフレキシブルに対応可能なデザインが特徴だ。架台設計が簡単にできる設計ソフト「K2Base」も無償で提供している。上の写真は、D-Dome 6 を採用するイタリア北部のトレカーテにある出力12.7MWの太陽光発電システム。

カンタン施工で作業時間短縮
さらに進化した新製品も登場

今回取材に訪れたのは、運送業や倉庫業、鋼材加工業などを営む阪和流通センター大阪(大阪府堺市)。同市北西部の港湾地区の一角に拠点を構える同社では、北棟の屋上にD-Domeを、事務所棟の屋上にS-Dome 6を用いた自家消費型の太陽光発電システムをそれぞれ導入し、電気料金の削減を実現している。

晴れ渡る初秋の空の下、阪和流通センター大阪の北棟の階段を登って屋上に出ると、目の前に太陽光パネルが山型に配置された太陽光発電システムが現れた。パネルを支えるのは、K2 Systemsの架台「D-Dome」だ。

同社が、太陽光発電関連機器販売などを手掛けるクラニッヒソーラーを通じて日本市場に参入したのは2012年。その同じ年に陸屋根専用の置き基礎架台「Dome」シリーズの販売を開始した。製品は2種類あり、「D-Dome」は2つのパネルを東向きと西向きに設置するダブルタイプ。他に、南向きにのみ設置するシングルタイプの「S-Dome」もある。

屋根に合わせて選べる2つのDome

Domeシリーズは陸屋根専用の置き基礎架台。空気力学的に最適化されたデザインで、かつ部材の種類が少ないので簡単・迅速な施工が可能。設置ロケーションによって短辺留め、長辺留めが選択可能。写真上はD-Dome 6(東西設置のダブルタイプ)、下はS-Dome 6(南設置のシングルタイプ)。いずれも2020年に販売開始。

「施工会社に太陽光発電システム導入の相談をした際には、陸屋根に傷をつけて水漏れを起こさないことと、強い耐風性を求めました」と語るのは、阪和流通センター大阪にエネルギー関連の提案などを行う鴻池運輸の鈴木岳彦さん。

この要請を受けて施工会社のE-netが選んだ「D-Dome」は、置き基礎架台なので陸屋根の穴あけ加工が不要。保護マットは屋根表面に融着しないような素材、デザインを採用しており、定期的に実施しなければならない防水工事の際も屋根材にダメージを与えることなく容易に取り外せる。開放されたデザインは一見風の影響を受けやすいように感じるが、実は最先端の空気力学に基づいて設計されているため強風下で強力なダウンフォースを生み、周囲を強固に囲ったものより軽量なバラストで十分な耐風性能を発揮できる。

最適化されたバラスト配置


メーカー設計ソフト「K2 Base」は風圧荷重だけでなく、建物高さ、アレイ形状、屋根表面素材(摩擦力)等々、バラスト重量の算出に必要な様々な要素を加味し、プロジェクトごとに最適なバラスト設置プランを計算する。バラストはサポート金具上に置くだけなので調整が簡単。バラストだけで十分な耐風性能を実現できる。

この他、E-netの高山賢大さんは「屋根表面に多少の凹凸があっても屋根に固定されていないため微調整しやすく、部材の種類も少ないので施工は容易でした」と利点を語る。

K2 Systemsでは2020年、新製品「D-Dome 6」「S-Dome 6」もリリース。あらかじめカットされているベースレールに保護マットや支持金具を取り付け済みなので、施工時間のさらなる短縮を可能にするなど一層の進化を遂げている。導入事例は国内外で相次いでおり、阪和流通センター大阪でも事務所棟に「S-Dome 6」を用いた太陽光発電システムを導入している。

阪和流通センター大阪の事務所棟屋上の「S-Dome 6」

クラニッヒソーラー代表取締役社長CEOの川畠義史さんは「このシリーズは陸屋根の施工の難しさを解決するソリューション。PPAや自家消費を検討するユーザーへさらに展開していきたい」と力を込めた。


左からE-net開発営業部の高山賢大さん、鴻池運輸関西中央支店 テクノサービス大阪営業所の鈴木岳彦さん、クラニッヒソーラー代表取締役社長CEOの川畠義史さん。

12月8日(水)16時から参加無料でDomeシリーズのオンラインセミナーを開催!
来る12月8日、K2 SystemsとDomeシリーズ、そして設計ソフトK2 Baseについて詳細に紹介する無料のオンラインセミナーが、クラニッヒソーラー主催で開催される。
詳しくはこちらから!

問い合わせ

日本総代理店:Krannich Solar 株式会社
愛知県名古屋市中区丸の内1丁目7番25号タワーオブストリングス7階
TEL:052-222-0215
E-mail:info@jp.krannich-solar.com


取材・文:具志堅浩二
撮影:井ひろみ

SOLAR JOURNAL vol.39(2021年秋号)より転載

Sponsored by Krannich Solar 株式会社

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 12月16日(木)メルパルク東京にて開催決定「第20回PVビジネスセミナー」
  2. 自家消費の次なる手段「自己託送」のメリット・デメリット
  3. なぜ日本で洋上風力が広まらないのか? 参入における2つの障壁とは
  4. 低圧O&Mを変える「稼ぐ太陽光メンテ」とは?
  5. 日本唯一の卸電力取引所「JEPX」とは? 取引価格はどう決まる?
  6. 「ノンファーム型接続」とは? 再エネ拡大のカギ握る送電ルール見直し
  7. 自分の電気で自宅で過ごそう! 我が家で自家消費をするための準備は?
  8. 養殖マグロで発電!? 小学生のエネルギー戦略が凄い!
  9. カーボンニュートラル宣言から10ヶ月「なぜ脱炭素が必要なのか」原点に戻って考える...
  10. 既存のクルマを電気自動車に!? 改造EVが町にあふれる日(前編)

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.39 | ¥0
2021/10/29発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ 太陽光業界最新ニュース