こんな活用術が⁉ パリで見かけた画期的太陽光ホテル
2016/05/09
世界の中でも地球にやさしい国、フランス。そのフランスの首都・パリに再エネを取り入れたホテルがある。なぜ「ソーラーホテル」はできたのか?そしてホテルが生む地球へのメリットとは?
太陽光発電を活用
パリのソーラーホテル
商業地で建造物を新築する際に、屋上緑化かソーラーパネルの設置を義務付ける法案が2015年に可決されたフランス。
太陽光発電を使うことで、宿泊費の高いパリで低価格・高品質のサービスを提供するホテルがある。市内14区にある、その名も「ソーラーホテル」だ。
同ホテルを経営するのは、環境保護団体で30年間代表を務めてきたフランク・ラバル氏。
ツーリズムは経済や社会だけでなく、環境面でも大きな影響をその土地に与える。
パリは世界を代表する観光都市だが、大部分の宿泊施設は地球温暖化やエネルギー、健康問題に注意を払っていない。
そこでラバル氏は、観光事業者こそ環境に配慮することが大切だと考えた。
太陽光発電を活用し、ホテルで使う電力の75%削減に成功。節水や90%のゴミリサイクルも行う。
利用客もここに宿泊することで、物を有効利用し、無駄をなくすといった環境への意識が強まるという。
【DATA】
Solar hotel(ソーラーホテル)
22 rue Boulard 75014 Paris
取材・文・写真/Yukinobu Kato
※『SOLAR JOURNAL』vol.14 より転載