編集部からのお知らせ

“大規模な淘汰”が太陽光発電のチャンスを創出?

低圧分譲の聴聞が実施され認定の取り消しが始まる

未稼働設備に関する認定取り消しの動きは、2013年の9月から始まっている。2012年度中に認定を受けた未稼働の400 kW以上の太陽光発電設備を対象に報告徴収を実施。この結果を踏まえ、建設場所や設備が未決定の案件については段階的に認定の取消が行われた。

2014年度には、認定の条件として50kW以上の太陽光発電設備に対し失効期限が設定された。併せて、2013年度に認定を受けた運転開始前の400 kW以上の太陽光発電設備についても、報告徴収と段階的な認定の取り消しが行われた。

現在のところ、50kW未満の低圧設備には失効期限がなく、未稼働に対する聴聞も行われていない。
しかし、同じ低圧でも、合計して400 kW以上になる分割案件に対しては、すでに報告徴収が始まっており、今後は聴聞を実施し、2017年頃からは実際に取り消しが進むと考えられる。

合計400 kW未満の分割案件、あるいは、単独での低圧案件については、現在はターゲットになっていないが、今後の対応については不明だ。

未稼働案件の大量転売も大きなチャンスが訪れるか

今後の日本のエネルギー政策は、太陽光を中心に展開することは間違いない。
原発再稼働は限定的であり、CO2削減の観点から火力発電もあまり増やせない。自然エネルギーの中で、風力は日本には不向きであり、小水力とバイオマスは資源量が少ない。「太陽光偏重」との批判があるが、良いものが普及するのは当然のこと。

Fotolia_TAIYO_

新制度への移行は、未稼働案件を多く抱える事業者にとってはピンチだが、コスト削減を武器に新規案件を開拓している業者にとってはチャンスになる。
また、来年4月の新制度への移行を前に、手持ちの未稼働案件が大量に転売に出される可能性がある。
太陽光発電における大規模な淘汰の始まりであり、勝負はこれからだ。


村沢義久
環境経営コンサルタント(元東京大学特任教授)
米コンサルティング会社や大手投資銀行などを経て、2005年より、東京大学特任教授として地球温暖化対策を研究した後、2013年より現職。化石燃料に頼らない「燃やさない文明」を提唱し、低炭素社会の実現に注力。著書に『日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命』など。


※『SOLAR JOURNAL』vol.17 より転載

< 12

関連記事

2016/11/04 | 編集部からのお知らせ

2030年 太陽光は驚愕の発電コストに!

2016/08/11 | 編集部からのお知らせ

自然エネ「2030年24%」本当にいけます?

2016/04/20 | 編集部からのお知らせ

再エネ大国ドイツに学ぶ持続性

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【2024年太陽光ビジネス】再エネは「長期安定電源」になる! 事業環境の整備に必須のリパワリング...
  2. 宮城県、森林保全へ再エネ課税 4月1日に全国初の条例施行
  3. 太陽光パネルの増設・更新を促進! 2024年度にルール見直し
  4. 太陽光発電、盗難保険金が急増 持続的な保険提供が困難になる可能性も
  5. 初回の長期脱炭素電源オークション、976.6万kW約定。蓄電池で厳しい競争
  6. 太陽光発電所 銅線ケーブルの盗難被害が相次ぐ 銅の価格上昇が背景に
  7. 最新春号の見ドコロ!「ソーラージャーナル」vol.49 4/30発行
  8. 脱原発完遂のドイツの電源構成、どうなるエネルギー費の再高騰リスク?
  9. 【受付中】5/28(火) ケーブル盗難のリアルを知るための「太陽光のリスク管理」セミナー開催...
  10. 【 参加受付中!】2024年7月25日(木)「第30回PVビジネスセミナー」
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.49 | ¥0
2024/04/30発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ